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「トライアングルブルー」最終回(その4)

1986年にテレビ朝日の火曜日の深夜枠で放送されていた伝説の青春ドラマ「トライアングルブルー」の最終回の模様をお送りする第4回目。ドラマをご覧になっていた方は懐かしく、そうでない方には雰囲気だけでも感じていただけれは幸いです。

「トライアングル・ブルー PART3」

★出演★
石山浩之・・・石橋貴明さん
木元 昭・・・木梨憲武さん
島野理恵・・・可愛かずみさん
柴田由季子・・・樹本由布子さん(木元ゆうこ)
吉田麻里・・・大川陽子さん
山崎久美・・・山崎美貴さん
コー・・・前田耕陽さん
三好裕二・・・柄沢次郎さん
佐伯ともみ・・・川上麻衣子さん

放送期間・・・1986年1月7日~2月25日
火曜日
作・・・秋元 康さん、関根清貴さん、野村弓子さん
演出・・・新井義春さん、多田羅敬二さん 
制作協力・・・田辺エージェンシー
企画協力・・・ D3 Company 
製作著作・・・テレビ朝日

オープニング曲・・「オリエンタル・ローズ」(杏里さん)
エンディング曲・・・「私星伝説」(真璃子さん)

木元の早とちりで由季子がこの部屋を狙っていることを聞いた理恵は、急ぎ由季子の働くバーへと向かう。

⑯由季子の働くバー

ボックス席に座り談笑している由季子と裕二。そこに麻里が来る。
麻里「ねえ。ねえ。今、ともみちゃんと会ってたの。」
由季子「うそ~っ。ともみちゃん帰って来てるの?」
麻里「うん。」
由季子「(裕二に)な~んだ。だったら一緒に連れて来ればいいじゃない。」
裕二「そう言えばそうだね。」
由季子「そうだよ!早く連れて来てよ!」
裕二「うん。」
グラスを置いて席を立つ裕二。
由季子「行ってらっしゃい。」
裕二を見送る由季子。
由季子「麻里ちゃん!」
麻里「ん!?」
由季子「彼に興味を持つのは、私を通してからにしてちょうだい!」
麻里「ウフフ。まさか。」
由季子「おや。おかしい。」

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(テレビ朝日「トライアングルブルー」より引用)

⑰雪の夜道

雪の残る夜道を歩いている理恵。偶然にも裕二と遭遇する。
裕二「おい。」
理恵「あ!?ごめん。私、今、急いでいるの!」
裕二「あいつは?」
理恵「多分、部屋にいると思う。ごめんね。」
足早に立ち去る理恵。

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(テレビ朝日「トライアングルブルー」より引用)

⑱事務所

石山「バカ!タコ!」
木元「あっ!?」
石山「てめえは、何で余計なことばっかり言うんだよ。」
木元「何が?」
石山「何がじゃねえよ。由季子にお前「出て行けなんて」言って「ハイ。そうですか。」って、出て行くようなあいつ(理恵)がタマか?」
木元「おめえが先に作戦言わねえからだよ。」

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(テレビ朝日「トライアングルブルー」より引用)

石山「何言ってやがんだ。おめえは。もう。・・・お前、でしゃばりやがって。・・・よし。俺は行くぞ。」
木元「どこ行くのよ?」
石山「由季子のとこだよ。」
石山が出て行く。その後を付いて行く木元。「チェッ!」

⑲由季子の働くバー

カウンターを挟んで由季子と麻里。
由季子「(麻里に)話ついた?」
麻里「ん~。どうかな?」
由季子「自分の責任じゃない。」
麻里「石山君に任せておいた方がいいでしょ?」
由季子「まあ。いいけど。私は、あの部屋さえ手に入ればいいんだから。」

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(テレビ朝日「トライアングルブルー」より引用)

そこに、理恵が入って来て由季子に歩み寄る。
由季子「何?そんな怖い顔して!」
理恵「欲しいなら、欲しいって、はっきり言えばいいじゃない。あの部屋が欲しいだったらさ。自分の口からはっきり、そう言えばいいじゃない。人のこと使って、うまく追い出そうとするなんか最低よ。」
由季子「そうかな。私は理恵ちゃんの為を考えてあげたつもりだけど。」
理恵「どこが!」
由季子「私が直接言ったって素直に聞く訳ないし。でも、1人じゃ払いきれないでしょ。あの部屋の家賃。それに理恵ちゃんみたいな寂しがり屋さんが、ず~っと1人で暮らすなんて出来る訳ないでしょ。」
理恵「だからってね。」
由季子「とにかく、理恵ちゃんがあの部屋出ればいいのよ。そうすれば、全て丸く収まるの。(麻里を見て)違うかな!・・・話は決まったみたいね。」

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(テレビ朝日「トライアングルブルー」より引用)

話を聞いていた麻里が口を開く。
麻里「待って。やっぱり。私、あの部屋、戻ることにする。」
麻里を見る理恵と由季子。
由季子「何よそれ!」
麻里「理恵。ごめん。私、決めたから。決めちゃったから。由季子の思い通りになるなんて癪じゃない。」
理恵「麻里。」
麻里「ごめんね。理恵。それだけで分かって。虫が良いかもしれないけど、それだけで分かって。」
小さく頷く理恵。
麻里「(由季子に)と、言う訳で、私と理恵ちゃんは、あの部屋に住みます。ね。・・・由季子。」
由季子「もうちょっと早く言ってもらいたかったわね。そのセリフ。もう私に世話やかさないでね。」
麻里「え!?」
由季子「もし、(涙声)全て私の思い通りだったらどうする?」
理恵「由季子・・・。」
由季子「(涙声)癪だろうけど、私の思い通りですよ~だ。」
麻里「やったな!(由季子の頭を軽く叩く)」
理恵「(由季子の肩を叩き)もう。やだ。由季子。」
由季子に抱きつく。
理恵「ありがと。」

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(テレビ朝日「トライアングルブルー」より引用)

そこに、石山と木元が入って来る。
石山「何だよ。何、盛り上がってんだよ。」
麻里「良い事があった・・・。」
由季子「理恵ちゃんと麻里ちゃんのペアが復活するんで~す。」
石山「(理恵に)何?どういう事なの?」
理恵「えへっ。いいから。いいから。ごめんね。石山君一緒に住めなくて。」
由季子「もうすぐね。裕二とね、ともみちゃんも来るから、みんなで久々に盛り上がりませんか。」
理恵「そうだ。コーちゃんとか久美ちゃんも呼んでパァーっと。」
木元「何だか分かんねえな。」
由季子「木元君がみんなを集めて・・・。」
木元「うん。」
理恵・由季子・麻里「(石山、木元に)バイバ~イ。」

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(テレビ朝日「トライアングルブルー」より引用)

⑳東京の夜景

(21)バーの階段

石山とコー。木元と久美が階段を降りて来る。
コー「何ですか?」
石山「いいから黙って付いて来ればいいんだよ。」

(22)バー店内

すでに、理恵、由季子、理恵、ともみ、裕二がボックス席で飲んでいる。そこに、コーと久美を連れて石山と木元が来る。
理恵「あら!早かったね。・・・コーちゃん。ほら、早く座って。」
由季子「ご両人。」
石山、木元も席に座る。
石山「じゃあ。とりあえず、まず、乾杯ということで。」
全員「かんぱ~い。」
理恵「あっ!ちょっと聞いて!ちょっと聞いて!ここで重大発表いたします。ともみが留学から帰って来たら、なんと裕二君と一緒に暮すんだって。」
由季子「よ。ご両人。」
裕二「いや。写真で何とか食えるようになったしさ。そろそろね。」
石山「いきなり過ぎないか?おい。いきなり過ぎないか?」
木元「いいんじゃない。」
石山「帰って来たと思ったら、もう食えるような状態になってるのか?」
木元「がんばったんだろ。」
石山「そういうもんか?写真の世界って。」
木元「コー。どうすんだよ。お前。」
石山「だって、お前。こいつはお前。裕二がいない時はお前・・・。」
理恵「何言ってんの。何言っての。」
裕二「(石山と木元に唐突に)ところでお前らはどうなんだ?」
理恵・ともみ・由季子・麻里「アハハハ。」
石山「(木元に)お前らはどうなんだ?(由季子と)」
木元「俺らは大丈夫だよ。」
麻里「無駄な努力だね。」
一同、大爆笑。
木元「まいったな~。・・・由季子!」
由季子「何よ!(木元君の)頭嫌い。」
女性たち「アハハハ。」

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(テレビ朝日「トライアングルブルー」より引用)

何事も無かったかのように、いつまでも飲み会は続くのでした。
ここで、ドラマは終了。

収録終了後、一同が揃っています。

石橋さん「そういう訳で「トライアングルブルー」のメンバーがですね。勢揃いした訳なんですけど中には欠席者もいます。ま~。「トライアングルブルー」もですね。今日やってですね66回。初期の頃のメンバーというとですね。もう、ほとんど可愛(かずみ)とですね、私たちだけになってしまっていたという。いつの間にか。」
木梨さん「そうですね。途中からコーが入って来たり美貴が入って来たり、由布子も大川も。他には、どんな人が・・・。」
石橋さん「いました。トラブル隊。」
一同、爆笑。
木梨さん「あれは、可哀想だわ。新井さんの思いつきだもん。」
樹本さん「3回ぐらいで・・・。」
木梨さん「募集しよう!なんてね。」
可愛さん「最終的に募集して。」
木梨さん「何千人も並んでおいて、オーディションも大々的に行って、ニューテレス4カメ使ったのに。」
石橋さん「何を伝えたかったんでしょうね。」
木梨「こらまあね。」
石橋さん「こらまあね。」
木梨さん「何も伝えるものがない訳ですよ。話は進んでいかないし。」
可愛さん「ストーリーはあんまりないし。」
石橋さん「これはね。2年間ぐらいやって、一体、何を伝えたかった・・・。」
木梨さん「とりあえず、みんなセリフをこなしてたと。」
可愛さん「こなしてたと。」
木梨さん「早く終われと。巻けと。こういった感じですからね。じゃあ。・・・あのね。」
石橋さん「え~。みなさんにもご苦労様とお伝えいたしましてですね。あの~。来週はスゴイです。メーキング オブ トライアングルブルー。」
可愛さん「あら~。」
石橋さん「いかにして、このドラマがですね。楽に撮られていたか。これをですね。来週はですね。視聴者のみなさんに特別に見せてしまおうと。」
木梨さん「来週は、そういう形でやるってことは、何にもロケがないってことですね?」
石橋さん「そうです。」
木梨さん「きっと、そういうことでしょう。」
石橋さん「そうです。」
木梨さん「それじゃ。みんなで締めましょうか?」
石橋さん「せ~の!!」
全員「よよよい。よよよい。よよよい。よい。・・・メデテエナ。・・・ヘイ。」
全員、笑い。

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(テレビ朝日「トライアングルブルー」より引用)

※当時、テレビ時代劇の中で行われ巷で流行った指先でする三本締め。

エンディングテーマ、真璃子さんの「私星伝説」が流れ出す。

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(テレビ朝日「トライアングルブルー」より引用)

エンドロールが流れる。

出演
石山浩之・・・石橋貴明(とんねるず)
木元 昭・・・木梨憲武(とんねるず)
島野理恵・・・可愛かずみ
柴田由季子・・・樹本由布子
吉田麻里・・・大川陽子
山崎久美・・・山崎美貴
コー・・・前田耕陽
三好裕二・・・柄沢次郎
佐伯ともみ・・・川上麻衣子

技術・・・ニューテレス
カメラ・・藤江雅和・高田 治
音声・・・油谷真一
VE・・・谷古宇利勝
照明・・・石田 厚
音響効果・佐藤 昭・西野有彦
編集・・・正木俊行(IMAGICA)
ヘアー・メイク・・ZUSSO
協力・・・ATSUKI ONISHI、D.GRACE、
Mademoiselle NON NON、MEN'S BIGI、BARBICHE、ピンクドラゴン、
Bio、Christy

作・・・・秋元 康、関根清貴、野村弓子
制作進行・立原賢三(田辺エージェンシー)
ディレクター・・多田羅敬二(D3)
演出・・・新井義春(D3)
企画協力・D3 Company
プロデューサー・演出・・湧口義輝、岩村紀明
企画制作・田辺昭知(田辺エージェンシー)、皇 達也
制作協力・田辺エージェンシー
制作著作・テレビ朝日

最終回で石橋さんが「メーキング オブ トライアングルブルー」の次週放送を告知していましたが、残念にもその回は筆者は所有しておりません。その代わりに、次回は、可愛かずみさんがナレーションしている「トライアングルブルー・オール・ストーリーズ(PART1~PART3までの内容を前編・後編の2週で放送)」をお送りいたします。お楽しみに。

※当時の詳しい資料がありませんので確認できませんが、最終回の放送が2月25日なので、「メーキング オブ トライアングルブルー」の放送は1986年3月4日。その後に「トライアングルブルー・オール・ストーリーズ(PART1~PART3までのダイジェストを可愛かずみさんのナレーションで前編・後編の2週で放送。1986年3月11日、18日)」が放送されたと思われます。
※エンドロールの敬称は省略しています。
※内容は、放送されたものを採録して再構成しています。尚、構成上、放送での台詞で割愛している部分があります。


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 1986年にテレビ朝日の火曜日の深夜枠で放送されていた伝説の青春ドラマ「トライアングルブルー」の最終回の模様をお送りする第3回目。ドラマをご覧になっていた方は懐かしく、そうでない方には雰囲気だけでも感じていただけれは幸いです。

「トライアングル・ブルー PART3」

★出演★
石山浩之・・・石橋貴明さん
木元 昭・・・木梨憲武さん
島野理恵・・・可愛かずみさん
柴田由季子・・・樹本由布子さん(木元ゆうこ)
吉田麻里・・・大川陽子さん
山崎久美・・・山崎美貴さん
コー・・・前田耕陽さん
三好裕二・・・柄沢次郎さん
佐伯ともみ・・・川上麻衣子さん

放送期間・・・1986年1月7日~2月25日
火曜日
作・・・秋元 康さん、関根清貴さん、野村弓子さん
演出・・・新井義春さん、多田羅敬二さん 
制作協力・・・田辺エージェンシー
企画協力・・・ D3 Company 
製作著作・・・テレビ朝日

オープニング曲・・「オリエンタル・ローズ」(杏里さん)
エンディング曲・・・「私星伝説」(真璃子さん)

①雪の降る街角(夜道)

粉雪舞い散る街並みを歩いている石山と木元。
石山「寒みな~。」
木元「雪なんか降りやがってよ~っ。」
あるビルの入口に差し掛かる。すると、丁度、見覚えのあるカップルが出て来るのを発見して慌てて物影に隠れる2人。楽しそうに出て来たのは、ともみと裕二。
木元「(石山に)見た?見た?」
石山「ありゃ~。お前、上海豚やないけ~。」
木元「スウェーデンに行ったらしいから、スウェーデン豚だ。全然、見ないと思ったら、こんなところに居たのか。」
石山「こりゃ。あんた写真、撮っておかなきゃあきまへんで。」
木元「ゲージュウ(50万)になりまっせ。ゲージュウに。」
石山「おいしい。」
木元「ほな。撮りまっか?」
石山「行きまひょか~。」

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(テレビ朝日「トライアングルブルー」より引用)

テーマ曲が流れ出す。杏里さんのコンサートの模様にカットインする形で出演者のイメージショットが入る。

②喫茶店

由季子と麻里が待っているところに石山がやって来る。
由季子「あ~っ。これで役者は揃った。」
石山「どういうことだよ。」
由季子「うん。」
そこに、木元が入って来て無理やり座ろうとする。
由季子「ま~た。余計なのが、首を突っ込みたがるんだから。」
木元「何?3人で話・・・仲間に入れてよ。」
由季子「この2人に用があるの。昭ちゃんが入って来ると話がややこしくなるから。あっち行っててよ。」
木元「そんな言い方すること・・・。」
石山「どっか行け。」
麻里「(木元に)残念ながら必要なさそうね。」
木元「あっ。そう。」少し不満だが立ち去る木元。
由季子「徹底的に暇人だね。」
麻里「物好きなのよ。単に。」
石山「(由季子に)それで、俺に何しろっていうんだよ。」
由季子「うふふ。やあ。あの。覚えてたの約束。」
石山「当たり前だろ。男。石山。やる時はやるよ。」
由季子「・・・。」
麻里「もったいぶってないで言ってよ。」
由季子「あのね。あの部屋。気に入ってたりするのよ。」
麻里「どういう事?」
由季子「理恵ちゃん。ひとりじゃ払いきれないでしょ家賃。だから、あの部屋、空けて欲しいのよ。まっ。私と理恵ちゃんが一緒に住める訳ないし。」
麻里「まあね。」
由季子「(少し怒って)それは、お互い様でしょ。・・・私が言ったんじゃ角が立つでしょ。だから、2人に協力してもらって、何とか波風立てないようにね。やって欲しい訳。理恵ちゃんをあの部屋から追い出す・・・。」
沈黙する石山と麻里。
由季子「悪い話じゃないと思うのよね。石山君にとっては・・・頭悪いわね。チャンスじゃない。理恵ちゃんと一緒に住めるね。」
石山「あ~っ。なるほどな。」
由季子「そう。(2人に)とにかくよろしくね。話は早ければ早い方が良いので、よろしくお願いします。」
そう言って立ち去る由季子。思案する石山と麻里。

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(テレビ朝日「トライアングルブルー」より引用)

③理恵の部屋

鏡台に座り鏡に映る自分の顔を見ながら色々な表情をしてみる理恵。そのうち、「は~っ。」息を吹きかけると見る見る曇り出す鏡。その光景を見て何か考え事をしている理恵。

④階段を登り、理恵の部屋の前まで来てインターホンを押す女性の指。誰なのかわからない。

⑤理恵の部屋の前

「はい。」部屋の中から聞こえる理恵の声。ドアを開ける理恵。開けるなり女性の姿を見てびっくりする理恵。ドアの前に立っていたのは留学しているはずのともみ。
ともみ「理恵!」
理恵「あ~っ!!」
玄関で抱き合う2人。
理恵「本当にともみ!?あ~ん。どうしたの一体。」
と、男性の声「相変わらずだな。お前は。」
理恵「(男性の姿を見て)あははは。裕二君!?」
裕二が姿を現す。
理恵「やだ。役者が揃っちゃった2人で。あ~っ!」
また、ともみと抱き合う理恵。

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(テレビ朝日「トライアングルブルー」より引用)

⑥喫茶店

まだ、話をしている石山と麻里。

石山「じゃあ。何。俺が一人でやれって。」
麻里「そういうこと。」
石山「そりゃ。ねえんじゃねえか。お前だって由季子のこと何でも聞くって言ったんだから。」
麻里「私が出てった方が、話がこじれると思うけど。・・・ねっ。お願い。(手を合わせて)この通り。あの部屋に理恵ひとりにしたの私だし。お願いします。」
石山「まあ。俺も理恵ちゃんと住みたいしな。」
麻里「そうでしょ。」
石山「ここは、ひとつ。「します。」「やります。」「引き受けます。」の石山がひとつ「パッ」とやりますか。」
麻里「(石山の肩を叩き)うん。しっかりね。」
話がまとまり立ち上がる2人。
石山「なんかこう。俺、丸め込まれているような、そんな感じが・・・。」
麻里「ううん。ない。ない。行こう。行こう。」
石山「大丈夫だな。よし。よし。」

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(テレビ朝日「トライアングルブルー」より引用)

⑦理恵の部屋

楽しそうに話をしている理恵、ともみ、裕二。
理恵「もう。驚ろかさないでよ。突然、帰って来てさ。それも裕二君と一緒なんだから。」
ともみ「いや。別にそういうつもりじゃなかったんだけど。本当。突然、帰ることになっちゃったから。」
理恵「何で?」
ともみと裕二がお互い見つめ合う。
理恵「何で?」
裕二「うん。そうだね。2人で積もる話もあるだろうから。俺。あいつら。覗いてこようかな。」
ともみ「(思い出したように)あ~っ!石山君たち元気?」
理恵「元気よ~。元気。何にもないけど元気。元気。元気。嫌になっちゃうくらい元気。」
ともみ「うふふふ。」
裕二「じゃあ。ちょっと行って来るわ。」
ともみ「うん。」
裕二「(理恵に)じゃあね。」
理恵「うん。後でね。」
裕二が居なくなったのを確認して、ともみの頬を軽く叩く理恵。
ともみ「痛いな。」
理恵「ずっと続いてたの?裕二君。」
ともみ「え!?続いてたとか。そういんじゃなくて・・・たまに手紙なんか書いたりしてた。」
理恵「手紙?文通?暗~い。文通。」
ともみ「いやいや。・・・いや。あのね。裕二君さ。あの。一緒に暮さないかって。」
理恵「うそ!?」
ともみ「今、すぐって訳じゃないけど。私がちゃんと勉強して帰って来たらね。「一緒に暮さないか?」って。」
理恵「決めたの?」
無言でうなずくともみ。
理恵「(テーブルを叩いて)おめでと。」
ともみ「ありがとう。」
理恵「素直でよろしい。・・・そうか。でも。やっぱり羨ましいな。私なんかさ。また、ひとりになっちゃったんだよね。」

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(テレビ朝日「トライアングルブルー」より引用)

⑧物思いにふけりながら街を歩いている麻里。

⑨事務所

ソファーに座っている石山と木元。

石山「やっぱり。そのベットはダブルだよね。いや~っ。スペースじゃシングル?カーテンはやっぱり・・・。」
木元「何。ブツブツ言ってるの?」
石山「こう。ベージュ系統で・・・。」
木元「ねえ。何の話だったの。あれ。話!・・・オイ!!」
石山「何だよ。」
木元「由季子だよ。由季子。」
石山「え!?アイツは何か理恵ちゃんのとこ住みたいらしいよ。」
木元「またかよ。」
石山「そいで、俺が理恵ちゃんと一緒にどっか一部屋借りて住むと。そういうことだな。」
そこに、裕二が登場する。
裕二「何やってんの?」
石山「おっ!」
木元「わ~っ。」
石山「オープニングで出たと思ったらいきなり。」
木元「現れたのはヒーロー。」
裕二「どうせ、いつも下らない相談でしょ?」
石山「どうせ、いつも下らない相談でしょ。」
木元「来たな。」
石山「いいな。・・・せっかく来てもらったんだけどな。俺、ちょっと用があって行かなきゃいけないんだ。」
「ダブルべッドにして・・・。」ブツブツ言いながら立ち去って行く石山。後に残された木元と裕二。
木元「う~ん。元気?」
裕二「うん。元気?」
木元「うん。見りゃわかんでしょ。」
裕二「由季子は?」
木元「う~ん。嫌な奴来たな。」

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(テレビ朝日「トライアングルブルー」より引用)

⑩理恵の部屋

話が尽きない理恵とともみ。
理恵「誰!?」
石山「うん。」
理恵「あれ!?」
石山「うん。臭いと思ったら上海豚。」
ともみ「あのね。」
石山「お前。いつ帰って来たんだよ?」
ともみ「ついさっき。」
石山「あっ。そうか。帰って来て早々悪いんだけど(背中を叩き)席を外してくれ。」
ともみ「え!?」
理恵「何言ってるの?」
石山「2人きりで話したいことが・・・。」
ともみ「私、いいけど。何なの?」
石山「ちょっと悪いな。」
ともみ「じゃあ。また、後でね。」
理恵「ごめんね。ともみ。」
ともみが帰ると、石山は理恵の隣に座る。
理恵「どうしたの?」
石山「いや。おう。一緒に住まないかなと思ってな。」
理恵「ん!?」
石山「俺と一緒にどっか部屋を借りてだな。住まないかな?」
理恵「良くないよ。そんなマジな顔して冗談言うの。」
石山「何で!」
理恵「からかわないでよ。」
石山「冗談や洒落とか、そういうのじゃないって。」
理恵「そんな。突然ね。信じられないよ。」
石山「え~っ。どうすんだよお前。ここずっと住むのか?お前。帰って来るあてのない麻里を待ってお前。ここだって結構、家賃するからお前。来月は更新月だろ。礼金だって一ヶ月分入れないといけないし。とりあえずお前一人じゃ払っていくのも大変だろうから。一緒に住まないかなと思ってな。」
理恵「イヤ!・・・お願いわかって。何かそんな気になれないの。・・・だからね。石山君のこと嫌いじゃないの。でもね。寂しいからってさ男の子と一緒には住めないのよ。・・・わかって。」

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(テレビ朝日「トライアングルブルー」より引用)

⑪麻里のアルバイト先

ともみが待っている。その姿を見かけて駆け寄る麻里。
麻里「どうしたの?」
ともみ「ちょっとね。一時帰国。」
麻里「へ~っ。」
ともみ「ねえ。ちょっと時間ある?」
麻里「うん。、まあ。」
ともみ「ちょっと・・・。」

⑫事務所

理恵に一緒に住むことを断られた石山は思案を巡らせていた。
石山「チクショウ。どうするかな。」
木元「石山ちゃんよ。石山ちゃん。さっきからずっと考えてたんだけどね。由季子の野郎、ひとりで住むってことは俺も住めるってことかな?」
石山「あ!?」
木元「あいつがひとりで引っ越すなんてことは間違い・・・。引越しったって荷物いっぱいあるしね。俺がいっしょに住めるんじゃないかな。」
石山「それはどうかわかんねえな。」
木元「いや。だから。突然、突然だよ。俺んところに(木元のひとり芝居がはじまる。)肩を叩き「なんだよ。」「なんだよ。」「木元君!いや。のりちゃん。一緒に住んで。」「何言ってんだよ。え!?一緒に住んで良いの?マジマジ。」「お願い一緒に住んでしばらく。」「重荷になんなきゃ一緒に住んでもいいぜ。」こんな感じになんじゃねえかな?」
石山「そう言うのをお前な。妄想って言うんだよ。」
木元「あ~っ。でも、これがうまく行けば、お前、理恵ちゃんと、俺、由季子、2人ともそろってうまく行くってことになんじゃん。俺、ちょっと行ってくるよ。」
石山「ちょっと、あいつ(由季子)嫌だって言ってたぞ。」
木元「え!?」
石山「嫌だって。」
木元「大丈夫だよ。俺、話つけてくるから。俺、こういうのうまいから。・・・行ってくる。」

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(テレビ朝日「トライアングルブルー」より引用)

⑬休憩室

ともみと麻里の2人きりの部屋。
ともみ「お節介だってことはわかるんだけど。」
麻里「うん。そうね。」
ともみ「どうして。急に。」
麻里「別にケンカしたとか。そういうのじゃないの。」
ともみ「うん。」
麻里「ただ。何て言うかな。疲れちゃったんだな。2人で居てね。2人の距離感がマヒしてきちゃったっていうか。わかんないでしょ。そういうの。」
ともみ「ううん。」
麻里「恐怖感って言うのかな。「このままじゃまずいぞ。」って。すごく漠然となんだけど感じちゃって、そしたら、もうあの部屋に居る気なくなっちゃって。」
ともみ「私も同じようなこと考えてたと思うんだ。だからスウェーデン行ったんだと思う。」
麻里「だったら。」
ともみ「分かるのよ。だから麻里の言いたいこと。良くわかるんだけど、でも、残された理恵の気持ち考えたことある?」
麻里「それは。」
ともみ「あの部屋出ていった私がこんなこと言うのおかしいかもしれないけど、でもさ。出て行った人より残された人の方が辛いと思うよ。2人で住んでた部屋にひとりぼっち残されちゃって、ほら、出て行った人はさ。色んな新しい刺激に出会えて、昔のことなんか忘れちゃうかもしれないけど、でも、残された人は忘れること出来なくて思い出すばっかりだと思うのね。」
麻里「わかるけど・・・。」
ともみ「私も今だから、こんなこと言えるんだけどさ。あん時は、そこまで考えてあげることが出来なかった。だからね。麻里には考えてあげて欲しいんだ。ごめんね。すごい都合の良いことばかり言ってる気がする。」

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(テレビ朝日「トライアングルブルー」より引用)

⑭由季子の働くバー

開店前の薄暗い店内に入ってきた裕二。
由季子「あれ!?めずらしい。どうしたの?」
裕二「変んないな。お前は。」
由季子「ご挨拶ね。飲んでくでしょ?」
裕二「いいのかい?」
由季子「うん。お客様は拒みません。どうぞ。」

⑮理恵の部屋

木元が来ている。
木元「ねえ!ともみちゃん。もう留学終わったんだって?」
理恵「ううん。何かね用があって来たんだって。」
木元「あっ!用?」
理恵「何?」
木元「いや。いや。(お茶を飲む。)」
理恵「(飲んだ時に気が付いて)木元君。何で指輪なんてしてんの?」
木元「これ、ワンフー(ファン)から貰ったんだ。」
理恵「あっ。そう。」
中々、話を切り出せない木元。
木元「あのさ。素直にこの部屋、明け渡してくんないかな?」
理恵「何!?」
木元「いや。だから。由季子が、この部屋。狙ってるらしいんだ。俺と2人で住みたいらしいんだよね。」
理恵「どういうこと?」
木元「いや。だから。この部屋は俺と由季子の愛の巣になるんだ。石山と理恵ちゃんは、他の部屋に移るって話だよ。由季子は石山とか麻里ちゃんにも頼んだんだけどさ。これはやっぱり自分で言った方が良いんじゃないかと思って。」
次第に表情が険しくなる理恵。
理恵「なるほどね。」
席を立つ理恵。
木元「ちょっと。ねえ。ちょっと。」
出掛けようとする理恵。
理恵「由季子、店!!」
木元「だと思うけど・・・。」
部屋を出て行く理恵。
木元「何か話違うのかな?」

tb86-10.jpg
(テレビ朝日「トライアングルブルー」より引用)

(その4)に続く。

木元の早とちりで由季子がこの部屋を狙っていることをしゃべってしまう。また、それに石山と麻里が関係していることを知った理恵は由季子が働くバーに行くことに。(その4)では、意外な展開が・・・。お楽しみに。

※内容は、放送されたものを採録して再構成しています。ただし、構成上、割愛している台詞があります。


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「トライアングルブルー」(その2)

1986年にテレビ朝日の火曜日の深夜枠で放送されていた伝説の青春ドラマ「トライアングルブルー」の最終回の模様をお送りする第2回目。ドラマをご覧になっていた方は懐かしく、そうでない方には雰囲気だけでも感じていただけれは幸いです。

「トライアングル・ブルー PART3」

★出演★
石山浩之・・・石橋貴明さん
木元 昭・・・木梨憲武さん
島野理恵・・・可愛かずみさん
柴田由季子・・・樹本由布子さん(木元ゆうこ)
吉田麻里・・・大川陽子さん
山崎久美・・・山崎美貴さん
コー・・・前田耕陽さん
三好裕二・・・柄沢次郎さん
佐伯ともみ・・・川上麻衣子さん

放送期間・・・1986年1月7日~2月25日
火曜日
作・・・秋元 康さん、関根清貴さん、野村弓子さん
演出・・・新井義春さん、多田羅敬二さん 
制作協力・・・田辺エージェンシー
企画協力・・・ D3 Company 
製作著作・・・テレビ朝日

オープニング曲・・「オリエンタル・ローズ」(杏里さん)
エンディング曲・・・「私星伝説」(真璃子さん)

(その2)

⑩理恵の部屋

黙って酒を飲む石山。黙々とタバコを吹かす木元。なぜか立っているコー。テーブルの上には、ウイスキーと水割りが置いてある。

理恵「偶然、3人揃っちゃって。」
石山「うん。(木元に同意を求めるように)どうって・・・意味ないよな。」
木元「たまにはこういうのも良いんじゃないかな?」
理恵「それだけ?ま、いいけどね。(思い出したかのように)あっ!(棚に置いてあった手紙をコーに手渡す。)コーちゃん。ともみから。」
コー「(それを受け取り)見ていい?」
理恵「うん。いいよ。エヘヘ。」
その手紙を真剣に見入るコー。
木元「うわ。一途だな。」
石山「俺と一緒だな。」
木元「違う。(理恵と顔を合わせうなずく。)」
石山「早くスウェーデン行って、何とかしないと、やられちゃうぞ、ともみ。」
木元「お前。いつ行くの?ねえ。スウェーデンいつ行くんだよ。」
理恵「ウフフフ。」
そこに、チャイムの音。
理恵「あれ?誰だろ。・・・はい。(木元に)ごめんね。」
理恵が玄関に行ったのを確認してコーの頭を叩く石山。
理恵の声「由季子!」理恵と由季子が部屋に入って来る。
由季子「(3人に)ハロー!ハロー!ハロー!」
理恵「どうしたの?」
由季子「いや。あのね。みんなでね、理恵ちゃんの所、行こうって言うのが聞こえたのよ。どっからともなく。」
理恵「あら。そうなの?」
由季子「うん。そうなの。」
理恵「ん。あっ!ちょっと。(自分の飲んでいたグラスを由季子に渡す。)これ、飲んでて。」

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(テレビ朝日「トライアングルブルー」より引用)

由季子「(それを受け取り)いただきま~す。あっ。おいしい。すごいおいしい。」
木元「(それを見ていて)飲むかい?今日は。」
由季子「盛り上がっちゃおう。」
木元「(理恵の顔を見て)飲むかい?」
理恵「飲むかい?」

⑪由季子と、麻里が働いているバー

店内に軽快な音楽が流れる中、ひとり働いている麻里。

⑫理恵の部屋

飲み会も佳境に入りみんな出来上がっている。

石山「(ウイスキーの水割りを一口飲み)あ~っ。酔っ払っちゃったな。眠くなってきたな。は~っ。おかしい・・・眠くなっちゃったな。(おもむろに、木元、コーに退散の合図を送る。)酔っ払っちゃったな。(もう一度合図を送る。)」
理恵「大丈夫。石山君。」
由季子「口だけ。石山君はいつも。」
木元「これがね。いつもの手なんだよ。自分が酔っぱらっちゃったって(気を)惹こうとする手なんだな。うん。うん。」
コー「でも、事実なんだから。」
由季子「ねえ。弁解の余地なしだよね。」
尚も木元とコーに合図を送り続ける石山。
理恵「(石山に)何やってんの?」
木元「(合図のマネをして)頭、気にしてる訳?何か?寝ぐせ?」
由季子「頭、洗ってないから、痒いんだよ。」
理恵「アハハハ。」
石山「お前・・・。汚ねえとか・・・(尚も合図を送る。)」
由季子「汚い。」
突然、立ち上がる理恵。
石山「あれ?どこ行くの?」
理恵「トイレ。いちいち聞かないで。」
木元「糖尿?」
理恵がトイレに入ったのを確認して、コーの肩を掴み自分に引き寄せて、頭を叩く。
コー「痛って。」
石山「ばかやろう。お前。何考えてんだよ。(合図したら)さりげなく帰るブロックサインって言っただろ。」
コー「すっかり忘れてた。」
木元「(由季子に)サインだったんだな。」
由季子「うん。」
石山「頭の形が悪いだとか。え。お前。」
木元「坊主にするとジャガイモだとか。」
石山「余計なこと言いやがってお前。何を言いやがるんだ。お前。」
由季子「いや。」
石山「(由季子に)大体、お前が来るのが悪いんだよ。」
由季子「なに!?。悪かったわね。せっかく協力してあげようと思ったのに。」
石山「何?協力って?」
由季子「協力してあげようと思ってるんじゃない。」
石山「マジで。」
由季子「そう。・・・ただし、条件付き。」
石山「何だよ。条件付きってのは?」
由季子「うん。・・・わたしに朝まで居てもらいたい訳?」
石山「居てもらいたくねえから言うんだよ。何だよ。条件付きってのは?」
由季子「え~っ。わたしの言う事をひとつだけ何でも聞くってのはどうかな?」
石山「ひとつだけか?絶対だな。」
由季子「そんなに悪い条件じゃないでしょ?」
石山「よし。わかった。」
由季子「あ~っ。よかった。」
タイミングよく理恵がトイレから出て来る。
理恵「トイレ。寒い。」
木元「何?」
理恵「アハハ。(木元に)トイレ寒い。」
木元「冷えちゃったか。」
石山「おしっこしているそばから・・・。」
理恵「風がピューピュー吹いてる。(自分の席に戻り)飲もうぜ。」

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(テレビ朝日「トライアングルブルー」より引用)

石山「飲もうか。」
由季子「(突然、思い出したように)あっ!?そろそろ。」
木元「(急に吐き気を催し)ブウォー。」
理恵「(木元に)大丈夫?」
由季子「(木元に)どうしたの?」
木元「俺ちょっと・・・先に(帰る)ごめん。ブウォー。」
由季子「(それに促されるように)わたしも。(理恵に)バイバイ。ごめんね。」
理恵「(由季子に)帰るの?」
コー「俺も失礼します。」
理恵「え~っ。ちょっと。」
石山「何だよ。どうしたんだよ。あれ?」
理恵「どうしたの?」
石山「おかしいな?」
部屋に二人きりになる石山と理恵。

⑬ある夜道

さっきとは打って変わって、颯爽と夜道を歩く木元と由季子。

木元「お前も相変わらず人が悪いね。」
由季子「人が良いって言ってよ。だって理恵ちゃんと石山君、いっしょにさせてあげたでしょ?」
木元「そうだけど。お前が来なきゃスムーズに行ってたじゃない。」
由季子「多少、障害がある方がいいの。・・・違うかしら。」
木元「そうだけど・・・。」
由季子、時計を見る。
由季子「え~っ!どうしよう。」
木元「何?」
由季子「あのね。麻里が家に泊まる事になってるの。」
木元「うん。それで?」
由季子「で、麻里ちゃん、鍵持ってないのね。だから、・・・あっ。(送るの)ここでいいや。ごめんね。」
木元「おい!飲みに行こうよ。おい。もう一軒・・・。」

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(テレビ朝日「トライアングルブルー」より引用)

⑭理恵の部屋

静まりかえった部屋に石山と理恵がテーブルを挟んで向かい合っている。

理恵「白状しちゃうとね。今、やっと2人きりになれたのかなって感じかな。」
石山「いや。あの。木元とコーは最初から帰る予定だったんです。」
理恵「え!?」
石山「俺、何回も自分の頭叩いた。あれは合図だったんだ。早く帰れって。」
理恵「ばか。」
石山「いや。早く2人きりになりたかったっていうか。これが自然なんだろうけど、中々、うまく切り出せなくって、その。なかなか・・・。」
理恵「ウフフ。」
石山「やっぱり、好きな女の子には、本当、思うのは、みんな当然だろうし、だけど、俺がそういう事言うと理恵ちゃん笑うから。」
理恵「まあね。」
石山「別に理恵ちゃんをどうこうするとか、そういうあれじゃないですけど・・・。」
理恵「飲み明かそうか?2人で。」
石山「いや。もうすぐ俺、帰るから。」
理恵「うん。じゅあ時間決めよう。」
石山「じゃあ。あと1時間。いや、あと2時間だけ。いっしょに飲みたいと思ってます。」
理恵「ウフ。」

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(テレビ朝日「トライアングルブルー」より引用)

⑮事務所

コー「ともみさんか。どうしてるかな今頃。」
そこへ、突然、麻里が入って来る。
コー「あれ?何ですか?」
麻里「悪い。一晩でいいから、ここに泊めてくれる。」
コー「え?」
麻里「泊まる所なくなっちゃったの。由季子どこかに行っちゃって。」
コー「木元さんと一緒ですよ。今。」
麻里「本当!?もう・・・ちょっと(座っているソファーからコーを退かして自分が座る。)」
コー「えー。ちょっと、ちょっと。」
麻里「あ~っ。どうせ理恵ちゃんのところでしょ。石山君。」
コー「はい。」
麻里「ならいいの。ちょっと不気味だけどね。」
と、そこへ、木元が帰って来る。
木元「あれ!?麻里ちゃんどうしたの?」
麻里「由季子は?」
木元「泊まりに行くって言ってたよ。」
麻里「え!?」
木元「待ってるよ。」
麻里「わたしのこと。」
木元「うん。」
麻里「本当!?あ~っ助かった。ちょっと、ここじゃ気持ち悪いもんね。・・・どうもお騒がせしまして。」

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(テレビ朝日「トライアングルブルー」より引用)

木元「あいつがいなければ今日(由季子と)いけたんだよな。」
コー「いや。そんなことないですよ。」
木元「石山、今、一人でやってんだろ?」
コー「一人じゃないですよ。」
木元「ちきしょう。」

⑯雪のちらつく夜道

一人、コートの襟を立てて歩く麻里。

⑰事務所

ソファーに寝ている木元とコー。そこに石山が帰って来る。

石山「(木元に)おい。起きろ。どけどけ。」
木元「何だよ。帰って来たの?」
石山「(コーに)ほら、起きろ。コー。」
コー「もう朝ですか?・・・もう、何で帰って来たの。」
木元「あれじゃねえの。また、理恵ちゃんこまそうとして「何言ってんの?」って言われて・・・。」
石山「何とでも言ってくれ。(ソファーに横たわる。)」

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(テレビ朝日「トライアングルブルー」より引用)

⑱晴れ渡る東京の街

⑲ある喫茶店

店の奥の席に座っている由季子と麻里。

麻里「どうして話すのに、わざわざ喫茶店まで来るの?」
由季子「必要性があるんだからしかたない。」
麻里「どういう必要性?」
由季子「今に分かるって。」
麻里「また、何か企んでるの。違う?」
由季子「それは、後のおたのしみ。」
麻里「後の恐怖でしょ?」
由季子「待っててね。もうひとりおバカさんが来ますから。」
麻里「え!?」
由季子「人の言う事は何でも聞くなんて約束はしない方がいいわね。」
麻里「だ~れ?やだ。何考えてんの。」
由季子「それは、これからのお楽しみ。」
意味深な微笑みを浮かべる由季子。

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(テレビ朝日「トライアングルブルー」より引用)

⑳事務所

外出の支度をしている石山。

木元「ねえ?ちょっと待ってよ。由季子、何だって?」
石山「え!?そんなの、お前わかんねえ。呼び出されたの俺なんだからよ。」
木元「俺なんだからって・・・ちょっと待ってよ。ねえ。」
石山「お前には関係ないじゃないか。とりあえず何の話だか行ってみないとわかんないよ。」
木元「ちょ・・・。俺も行くよ。」
石山「いいよ。俺だけ呼び出されたんだから。」

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(テレビ朝日「トライアングルブルー」より引用)

エンディングテーマ、真璃子さんの「私星伝説」が流れ出す。

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(テレビ朝日「トライアングルブルー」より引用)

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(テレビ朝日「トライアングルブルー」より引用)

 突然、由季子に呼び出された石山。麻里が同席するその理由とは・・・。そして理恵との関係はどうなるのか?(その3)は、怒涛の最終回、後編をお送りします。

※内容は、放送されたものを採録して再構成しています。尚、構成上、放送での台詞で割愛している部分があります。

「86年にフォーライフでデビューした後、ポニーキャニオンに移籍し「あなたの海になりたい」でブレイクを果たした彼女のベスト・アルバム。松任谷由実が詞・曲を担当した「セシルの週末」も収録。(「CDジャーナル」データベースより)「トライアングルブルー」のエンディング曲「私星伝説」も収録。

「トライアングルブルー」のエンディング曲「私星伝説」を収録した「THE BEST~真璃子シングル・コレクション」一度、聞いてみる価値はあります。「フォーライフミュージックエンタテインメント」時代のもの。



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(テレビ朝日「トライアングルブルー」より引用)

以前、深夜枠の伝説の青春ドラマ「トライアングルブルー」をご紹介しましたが、今回、特別企画として最終回の放送の模様を何回かに分けてお送りいたします。ドラマをご覧になっていた方は懐かしく、なっていない方には雰囲気だけでも感じていただけれは幸いです。

「トライアングル・ブルー PART3」

★出演★
石山浩之・・・石橋貴明さん
木元 昭・・・木梨憲武さん
島野理恵・・・可愛かずみさん
柴田由季子・・・樹本由布子さん(木元ゆうこ)
吉田麻里・・・大川陽子さん
山崎久美・・・山崎美貴さん
コー・・・前田耕陽さん
三好裕二・・・柄沢次郎さん
佐伯ともみ・・・川上麻衣子さん

放送期間・・・1986年1月7日~2月25日
火曜日
作・・・秋元 康さん、関根清貴さん、野村弓子さん
演出・・・新井義春さん、多田羅敬二さん 
制作協力・・・田辺エージェンシー
企画協力・・・ D3 Company 
製作著作・・・テレビ朝日

オープニング曲・・「オリエンタル・ローズ」(杏里さん)
エンディング曲・・・「私星伝説」(真璃子さん)

最終回のストーリー

理恵(可愛かずみ)と同居していた麻里(大川陽子)が部屋を出るということで荷物を運ぶのを手伝って欲しいとコー(前田耕陽)に依頼する。ひとりぼっちになってしまった理恵のもとにチャンスとばかりに石山(石橋貴明)がやってくる。「今、やっと二人きりになれた気がする。」ぽつりという理恵。「いっしょに住まないか?」石山のその言葉に・・・「石山君のこと嫌いじゃないけど、寂しいからといって男の子と住めないの」世話の焼ける二人(理恵、麻里)を見かねて画策する由季子(樹元由布子)。石山と麻里を呼び出して「理恵が住んでいる部屋を明け渡すように仕向けて欲しい」と言い出す。当事者の麻里は話がこじれると断るが、理恵との同居を願っている石山はその話に乗ってしまう。事の成り行きを知らない木元が理恵にそのことを話してしまい、怒りを抑え切れない理恵は由紀子のいる店へ。二人のことを心配した由季子の計画は成功し「麻里は理恵とまた暮らすと言い出す。」元通りに暮らすことになった理恵と麻里だった・・・。

タイトル「トライアングルブルー PART3」

①あるカフェ
テーブル席に座っている石山浩之と木元昭。テーブルにはコーヒーがひとつ。
木元「(タバコを吹かしながら)寒いね。」
石山「(後ろの席にいるカップルを見やり)何だあれ?」
木元「ひとつのもん2人で飲んでるよ。」
石山「(また、見やり)すっげえ、ゲロみてえな女。」
木元「あの大柄、180ぐらいあるんじゃねえの?」
石山「何、あの、うしろにピンクの止めてるの、バカじゃねえの。」
突然、ジャンケンをする2人。石山がグー、木元はチョキ。木元、おもむろにテーブルに置いてあったコーヒー用のミルクを飲みだす。続いて石山がコーヒーを飲む。木元何だか気持ち悪そうな表情になる。
石山「行きますか?」
木元「やるか?」
石山、髪を掻き上げながら立ち上がり歩き出す。それについて行くように木元も。石山、立ち止まりカップルを見やり、また、歩き出す。通り過ぎると振り向きざま
石山「(カップルを見ながら)オエー(ブウェー)。」
木元「(同じく)オエー(ブウェー)。」

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(テレビ朝日「トライアングルブルー」より引用)

杏里さんのコンサート風景とともにテーマ曲が流れ出す。

②ダンス・スタジオ「BIO」
ダンスレッスンをしている女性たち。軽快なミュージックの中、バーの前で立ち話をしている柴田由季子と吉田麻里。
由季子「ついに別居か。」
麻里「耐えられないって言うか・・まあ、うん。」
由季子「良く続いた方だよ。」
麻里「そう?」
由季子「で、取り合えず2~3日って訳ね!」
麻里「落ち着き先が決まるまでで良いから。この通り、お願い!」
由季子「良いけど、でも、ただの居候じゃ困るんだよね。何かメリットない?」
麻里「日割りで家賃払う。」
由季子「つまんない!」
麻里「じゃあ、由季子の言う事、何でもひとつだけ聞く。」
由季子「本当?・・・OK!その言葉絶対忘れないでね。」
麻里「??。やだ~」

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(テレビ朝日「トライアングルブルー」より引用)

③理恵の部屋
ガランとした部屋にひとりベットの上で佇む島野理恵。
理恵「やっぱ、ひとりじゃ・・・広いのかな。ここ。」

④探偵事務所
椅子に座っている石山とソファーに寝そべっている木元。
木元「何なの話って?ん?」
石山「大体、お前。話たいって言ったって全員集まってないじゃないか。」
カメラ、パンするとテーブルの前に立っている探偵団の部下3人。
部下A「あの~」
部下B「私たち、今日限りで辞めさせて下さい。」
部下A「お世話になりました。」
部下B、C「お世話になりました。」
石山、テレビ画面に向かって
石山「こういう形ですね。(3人は)今週をもって消え去ります。これもですね、やはり業界人のわがまま、わがまま新井さんのですね。独断と偏見ですべていなくなります。」

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(テレビ朝日「トライアングルブルー」より引用)

⑤ある喫茶店
何やら話している麻里とコー。
麻里「ちょっとね。手伝ってもらいたことがあるの。」
コー「また、みんなそうやって俺を使うんだもの。」
麻里「そう言わないでさ。それだけもてるんだからいいじゃない。」
コー「持てるのは荷物だけですよ。」
麻里「あれ!?」
コー「え?」
麻里「何で分かったの?」
コー「え~」
麻里「もてるのを見込んでお願いしたいんだ。引越しの手伝い。」
コー「また、どうせ、そんなことだろうと思いましたよ。」
麻里「あの部屋出ようと思って。」
コー「出るって?」
麻里「うん。・・・大丈夫よ。理恵ちゃんとはちゃんと話したし。」
コー「・・・。」
麻里「ね。引越しって言っても、そう荷物もないしね。運送屋さんに頼む程ないのよ。この通り。」
コー「俺は良いですけど・・・、でも、どうして突然?」
麻里「うん。・・・どうしてって言われても・・・、何て言うかな。ちょっとひとりになってみたいって感じ。うん。」
コー「いや~。よく納得したな~、理恵さん。」
麻里「・・・。」

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(テレビ朝日「トライアングルブルー」より引用)

⑥探偵事務所
ソファーに座っている石山と木元。木元、おもむろに石山の股間に顔を近付けるが、丁度、そこにコーが帰ってくる。
木元「あっ!」
コー「ただいま。」
石山「どうしたんだよ。何しに来たんだよ。」
コー「帰って来た。」
木元「帰って来たって、お前何やってたんだよ。」
コー「3週間、家出してました。」
石山「番組、2~3週間も休んで他局の番組に出るんだよ。許されると思ってるのか?」
コー「許されないです。」
石山「誰がお前をここまでにしてやったんだよ。」
コー「新井さんです。」
石山「新井さんとそれから誰だよ。」
コー「多田羅さん。」
石山「多田羅さんと。」
コー「橋詰さん。」
石山「それと。」
コー「スタッフの方々。」
石山「スタッフの方々と誰だよ。」
コー「ピンクドラゴン。」
石山「共演者の方々が(コーの頭を叩きながら)お前をひとつ、ひとつ育てているんだろ。それを、挨拶もなしに、3週間も休むってのは、どういう魂胆なんだよ。お前。」
コー「ちょっと入院してたんですよ。」
石山「何?どこが悪いんだよ。」
コー「倒れたの。」
石山「どこで?」
コー「プールサイド。」
石山「それは、お前の姉貴じゃないか。どこ行ったんだよ。お前の姉貴は。」
木元「お前もアディオス、アディオスになりてえのか?」
石山「仕舞にはバイクで大宮バイパス走ったまま帰ってこなくしちゃうぞ。」
木元「お前よ。それともスウェーデン行くか?」
石山「よ~く考えて、明日までに反省文書いてこいよ。いいな。」
コー「はい。」

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(テレビ朝日「トライアングルブルー」より引用)

⑦事務所階段
無理矢理、コーの手を引き事務所から出てくる石山と木元。
コー「離して下さいよ。石山さん。」
石山「うるさいな。」
コー「そんな確かめなくたって、本当に聞いたんだから麻里さんに。」

⑧由季子と、麻里が働いているバー
カウンター越しに話ている由季子と麻里。

由季子「すっかり馴れたみたいだね。何か感心しちゃった。」
麻里「順応性あるから、わたしの場合。」
由季子「そうかな?何にでもって感じじゃないみたいだけどね。」
麻里「当然でしょ。それは。」
石山、木元、コーが入って来るのを見かけて
由季子「(麻里に)あっ!ちょっと、相手お願いね。(カウンターの下に隠れる)」
麻里「これは、これは、いらっしゃいませ。」
石山「(コーの肩を叩き)こいつの言った事、本当か?」
麻里「何の事?」
石山「何の事じゃないだろ。」
麻里「わざわざ確かめに来た訳。ごくろうさま。よっぽど暇なのね。」
コー「(麻里に)言ってやって下さいよ、石山さんに。オレの事、全然信じないんだから。」
木元「麻里ちゃんの口から・・・」
麻里「コーちゃんが何言ったのか知らないけど、2~3日中に、あの部屋出ていくつもり。」
石山「何でだ。」
麻里「石山君に言う必要ないと思うけど、わたしと理恵が話し合って決めた事なんだから。」
石山「じゃ、お前、あそこに理恵ちゃんは、ひとりで住んでるのか?」
麻里「さあ?私が出て行った後の事なんて知らないわ。とにかく、私はあの部屋には2度と帰らないから。泊まるなり住みつくなり好きにしたら。」
石山「よし。理恵ちゃんの事は任してもらおう。」
麻里「石山君の思惑通り、行くかしらね。」
石山「理恵ちゃんは、この石山が何とかしましょう。」
石山、その場を立ち去る。
コー「ちょっと石山さん。」
帰り際、海賊の船長が付けているフックで鼻をほじっていた木元は麻里の衣装に付ける。
麻里「きゃ。・・・私の衣装じゃないもん。」

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(テレビ朝日「トライアングルブルー」より引用)

⑨理恵の部屋の前
息を切らせて階段を登って来た石山、木元、コーの3人。理恵の部屋の前へ。
石山「よし、決めた。」
木元「何が?」
石山「俺が(両手を糸巻きのように回す)こうやったら帰れよ。1回でコー。2回で木元。」
木元「それは良いんだけど・・・ひとりで行けばいいじゃん。」
石山「それじゃ怪しまれるだろ。」
木元「(コーに)ダミーだね。私たち。」
石山「ナチュラルにさり気無くスーと帰るようにね。」
木元「あいよ。」
意を決してチャイムを押す石山。

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(テレビ朝日「トライアングルブルー」より引用)

-(その2)に続く-

いよいよ、理恵の部屋に入る石山、木元、コー、石山は理恵と上手くいくのか?この続きは(その2)へ。

※内容は、放送されたものを採録して再構成しています。尚、構成上、放送での台詞で割愛している部分があります。


「86年にフォーライフでデビューした後、ポニーキャニオンに移籍し「あなたの海になりたい」でブレイクを果たした彼女のベスト・アルバム。松任谷由実が詞・曲を担当した「セシルの週末」も収録。(「CDジャーナル」データベースより)「トライアングルブルー」のエンディング曲「私星伝説」も収録。


「トライアングルブルー」のエンディング曲「私星伝説」を収録した「THE BEST~真璃子シングル・コレクション」一度、聞いてみる価値はあります。「フォーライフミュージックエンタテインメント」時代のもの。


ドラマでも使用された「トライアングル・ブルー」を収録。


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「トライアングル・ブルー PART3」
今から約20年前1985年~86年に放送されていた伝説の青春ドラマがあったことを覚えていますか?現在、30代~40代の年齢の方なら誰でも記憶には残っていることと思います。深夜番組は当時の若者文化でありまさしく青春の一ページでもありました。若き日のあの日のことをもう一度思い出してみてください。悲しいかな深夜番組ということで現存する資料が少なくこのコラムも少ない資料の中奮闘しながらお届けいたします。
毎週火曜日「深夜劇場」としてテレビ朝日で放送されていた30分もので、「深夜番組」の真骨頂と言えるような番組です。とんねるずを中心にそれぞれの出演者のキャラクターを全面に出した青春ドラマです。制作費をあまり掛けていないので、ドラマの形態はとっていますがストーリー性はあまり重視されず、各シーンはオールロケーション、一カメ撮影や随所にとんねるずのアドリブなどもあり、自由で斬新な手法で制作されていました。出演者のファッションなどにも当時の流行が感じられます。また、音楽に関しては、アンルイスさん「TRIANGLE BLUE」(作詞・作曲・Annie、編曲・佐藤 準)、杏里さん、新人のアイドル歌手の真璃子さんなど贅沢なメンバーを起用しています。番組のエンディングで流れた「私星伝説」は今でも耳に残っています。

「トライアングル・ブルー PART3」

★最終回★
理恵(可愛かずみ)と同居していた麻里(大川陽子)が部屋を出るということで荷物を運ぶのを手伝って欲しいとコー(前田耕陽)に依頼する。ひとりぼっちになってしまった理恵のもとにチャンスとばかりに石山(石橋貴明)がやってくる。「今、やっと二人きりになれた気がする。」ぽつりという理恵。「いっしょに住まないか?」石山のその言葉に・・・「石山君のこと嫌いじゃないけど、寂しいからといって男の子と住めないの」世話の焼ける二人(理恵、麻里)を見かねて画策する由季子(樹元由布子)。石山と麻里を呼び出して「理恵が住んでいる部屋を明け渡すように仕向けて欲しい」と言い出す。当事者の麻里は話がこじれると断るが、理恵との同居を願っている石山はその話に乗ってしまう。事の成り行きを知らない木元が理恵にそのことを話してしまい、怒りを抑え切れない理恵は由紀子のいる店へ。二人のことを心配した由季子の計画は成功し「麻里は理恵とまた暮らすと言い出す。」元通りに暮らすことになった理恵と麻里だった。・・・

この物語(トライアングル・ブルー)は「Part1」「Part2」「Part3」に分かれていて本編が全部で66話、メイキング編とオールストーリーズが2回放送されました。
「PART1」ではきみこ役で「鎌田みゆき」さんが出演しています。1985年5月7日放送開始「PART2」では「アン・ルイス」さん、「井丸ゆかり」さんが出演しています。石山浩之と木元 昭が成増探偵事務所を開設するところから物語が始まり、その探偵事務所に就職希望ということで前田耕陽さんが登場します。

「トライアングル・ブルー PART3」
★出演★
石山浩之・・・石橋貴明
木元 昭・・・木梨憲武
島野理恵・・・可愛かずみ
柴田由季子・・・樹本由布子(木元ゆうこ)
吉田麻里・・・大川陽子
山崎久美・・・山崎美貴
コー・・・前田耕陽
三好裕二・・・柄沢次郎
佐伯ともみ・・・川上麻衣子

放送期間・・・1986年1月7日~2月25日
火曜日
作・・・秋元 康、関根清貴、野村弓子
演出・・・新井義春、多田羅敬二 
制作協力・・・田辺エージェンシー
企画協力・・・ D3 Company 
製作著作・・・テレビ朝日

オープニング曲・・「オリエンタル・ローズ」(杏里)
エンディング曲・・・「私星伝説」(真璃子)1984年の文化放送主催のオーディション「スターは君だ!」で優勝し、1986年1月1日デビューしたアイドル歌手です。



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「ハーフムーン(Half Moon)」

テレビ朝日、とんねるず出演の「トライアングル・ブルー」に続く第二弾として制作された作品です。

物語
 ある日、ホストクラブ「ジョルダン(二人が勤めるクラブの四階)」に遊びにきた女子大生の「ミエ(古村比呂)」と「ゆかり」は「研二(石橋貴明)」と「明(木梨憲武)」の勤めるホストクラブに間違えて入ってしまう。入ったものの間違いに気づき気まずい「ミエ」は大学の「ホストクラブ研究会」だと偽り店を出て行く。店で「研二」と「明」にばかにされた「ミエ」は「ゆかり」を誘いあらためて彼らの店へと行くことに。・・・そこで二日酔いになるほど飲んでしまう。
「研二」の指輪を持ってきてしまった「ミエ」は同級生の「みちよ(渡辺祐子)」と店に指輪を返しに行くことに。この時、「みちよ」は「研二」に興味を持ち始めてしまう。
 一方、雇われ店長をしていた「進一(保積ペペ)」は、店のNO1である「研二」と「明」に新しく任される店「ダンスクラブ・ニュークイーン」に来ないかと誘う。
しかし、「心臓病」を抱える妹「ルミ子(高橋美枝)」と同居していた「明」は迷うが最後は同意する。移籍早々、店の乗っ取りを画策する「研二」は常連客で恋人でもある「まり(杉原光輪子)」に相談し「進一(保積ペペ)」を垂らしこむように頼む。はじめは嫌がる「まり」ではあったが協力することに・・・さっそく「研一」の計画取り「進一」に接近する「まり」だったが失敗する。「研一」の計画を知らない「進一」は「まり」との事を「明」に相談するが、偶然、昔の恋人「あゆみ(開米ゑみ子)」があらわれ「明」はホテルへ行ってしまう・・・。
 ホストクラブに勤める「研二(石橋貴明)」と「明(木梨憲武)」を中心に「研二」に魅かれはじめる「みちよ(渡辺祐子)」と恋人の「まり(杉原光輪子)」それぞれの人間模様が展開していきます。

★出演★

研二・・・石橋貴明
明・・・木梨憲武
エミ・・・古村比呂
みちよ・・・渡辺祐子
ルミ子・・・高橋美枝
まり・・・杉原光輪子
あゆみ・・・開米ゑみ子

作・・・秋元康、関根清貴、遠藤察男
ディレクター多田羅敬二
演出・・・新井義春
企画協力・・・D3 Company 
制作協力・・・田辺エージェンシー
製作著作・・・テレビ朝日

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