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2009.01.01 はじめに
 2008年は、「資源のない国」という日本経済の構造的欠陥を露呈した一年となりました。
原油価格高騰によるガソリン価格の上昇にはじまり、9月の「リーマン・ショック」以降、アメリカの金融不安から端を発した世界同時不況などにより、年末は、その煽りを受けて日本が世界に誇る名立たる有名企業が一夜にして赤字決算に転落してしまうのを目の当たりした時、有史以来、幾度となく繰り返されて来た人間の「驕り」「昂ぶり」の「負の歴史」を垣間見た思いです。
 いつの時代にも「人間は時代に翻弄されなけらばならないのか?」そう問いかけたくなる年となりました。
 そんな中、以前、このブログでもご紹介した映画「黒部の太陽(関西電力黒部川第四発電所の建設(1956年着工~1963年竣工)の中で、最大の難工事と言われた「大町トンネル掘削工事」を描いた作品)」が、再び脚光を浴びているといいます。
 それは、2008年が丁度、「関電トンネル開通50周年」「映画上映40周年」の年であり、それを記念して「梅田芸術劇場 メインホール(2008年10月5日(日)~10月26日(日))」で公演された舞台をはじめとして、2009年、初春にはフジテレビ開局50周年記念特別企画としてSMAPの香取慎吾さん主演のドラマ「黒部の太陽」の放送を予定しています。
 この戦後(第二次世界大戦、1945年終結)、最大の難工事といわれた「大町トンネル掘削工事」から遡ること約30年前(1934年(昭和9年))に、日本の国家的プロジェクトとして推進していた全国の鉄道網敷設の最中、これもまた難工事とされた「丹那トンネル(丹那隧道)」が開通しています。
 「丹那トンネル」は、計画立案(1909年(明治42年))から開通(1934年(昭和9年))まで「明治」「大正」「昭和」と、

東洋一丹那山大トンネル2
「東洋一丹那山大トンネル」(「社団法人 土木学会」「土木学会付属土木図書館」の「デジタルアーカイブス、写真・絵葉書ライブラリー」より引用)

①2回の地震

「関東大震災(1923年(大正12年)9月1日午前11時58分32秒に発生するも工事には影響なし)」
「北伊豆地震(1930年(昭和5年)11月26日早朝に発生し崩壊事故があり3名が犠牲)」

②2回の崩壊事故

「1921年(大正10年)4月1日16時頃、「熱海口(東口)にて崩壊事故が発生し16名が犠牲)」
「1924年(大正13年)2月10日9時20分、「三島口(大竹口)(西口)にて崩壊事故が発生し16名が犠牲)」

 また、工事期間中、掘削工事の影響による丹那盆地の湧水枯れなどによる地元住民との軋轢なども起こり、幾度となく完成も危ぶまれる社会問題にも遭遇しながら約16年の歳月をかけて完成しました。

 この作品を企画・立案したのは「リーマン・ショック」がはじまる前の6月でした。(作品の「資料調査」などによりブログの更新が減少した頃)物語のベースとなった小説は、「闇を裂く道 上・下(吉村 昭 著)(文藝春秋)」「闇を裂く道(吉村 昭 著)(文春文庫版)」です。

 奇しくも、2009年は「丹那トンネル(JR東海道本線、熱海~函南間のトンネル)」開通75周年を迎えます。



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2009.01.01 新年のご挨拶
新年、明けましておめでとうございます!!

本年も「深夜番組愛好家の独り言」をよろしくお願いいたします。

ここで、お知らせです。

 本年は、新たな試みとして「映画」「ドラマ」化を目標に執筆をはじめた「闇を裂く道(仮題)」の執筆経過を綴った「創作ノート」を公開していきたいと思います。 



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