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2010.09.29
「B-1王者の街 驚きの現実」
「Mr.サンデー(フジテレビ系)」(2010年9月26日(日)22時00分~23時15分放送)
秋の特別企画「業界No1 勝者の法則スペシャル」から
※放送された内容から「B-1王者の街 驚きの現実」のみを採録して再構成しています。
一週間前に行われた「B-1グランプリ」。来場者は2日間で約43万人(前年比63%UP)という「食」の祭典としてはメジャー級に成長しました。
「Mr.サンデー」は、大会でゴールドグランプリを獲得した「みなさまの縁をとりもつ隊 「甲府鳥もつ煮」」の地元、山梨県甲府市を訪れます。
あの日から一週間・・・
ナレーションは、石井正則(アリtoキリギリス)さん。
N「はじめての週末をむかえた甲府市には信じがたい光景が待っていた。」
とあるお店の前は大行列、駐車場は満車状態。入りきれない車が列をなしている。
N「B-1グランプリ優勝から一週間。はじめての週末をむかえる甲府市はどうなっているのか?「鳥もつ煮」で有名な老舗おそば屋さんを訪ねてみると・・・。」
〇「老舗おそば屋さん(奥藤本店)」「株式会社 奥藤本店」(山梨県甲府市国母7-5-12)
店頭には大行列が出来ている。
リポーター「ものすごい人が並んでいます。駐車場がいっぱいで外に出ますと・・・入りきれない・・・すごいですね。入りきれない車!何台あるんでしょうか?「甲府鳥もつ煮」渋滞です。」
N「そのナンバーは、驚く程、広範囲だ。」
行列に並んでいる若い男性2人組。
男性「今日は名古屋から来ました。」
別の中年の男性。
中年男性「青森から来ました。」
N「90分待ちという行列を辿ると、あちらこちらでも「鳥もつ煮」を突っつく姿。・・・実は60年前に「鳥もつ煮」をはじめたのは、こちらの先々代だったという。以来、街に広まり、そば屋さんの名物となっていた「鳥もつ煮」。・・・だが、今や街中の飲食店が猛アピール。」
〇どのお店の店頭にも「鳥もつ煮」の張り紙が目立つ。
N「中にはこんな店も・・・。」
〇「とあるお店」
Q「優勝して話題になって・・・。(「鳥もつ煮」をはじめた?)」
女性店主「はい。そうなんです。お客さんの影響でしょうね。お店に入って来ると「鳥もつ」ありますか?とか。言われてね。じゃあ。やってみようかということで。」
N「ひとつのイベントが街を変える。鳥肉卸の店からは「鳥もつ」が消えた・・・。」
〇「市内にある鳥肉卸店の冷凍倉庫内(「(株)鳥林」(山梨県甲府市国母4丁目4-18)」
商品がないガランとした棚が目立つ。
N「以前の10倍仕入れても・・・あっという間に完売。仕入れ元にも・・・すでに在庫がないという。」
〇「老舗おそば屋」
4代目店主
N「あの、おそば屋さんの店主には・・・こんな話も舞い込んでいた。」
店主「お菓子ですとか。そんなようなものが・・・いろいろと来てますよね。ま、スナック菓子ですね。「鳥もつせんべい」?なんだろう?ちょっと分かんないですけね。(B-1出場は)地元がなるべく潤うようにという活動だったので・・・(断りました。)」
N「一方、Mr.サンデーが追いかけ初出場ながら8位と健闘した「十和田バラ焼き」。その街を訪ねてみると・・・。」
〇「青森県十和田市」
どんよりとした曇り空の中、普段と変らないメインストリート、そして閑散とした飲食街。
N「同じ土曜にもかかわらず店に行列はなく、どこか寂しげだった。」
〇「とある「バラ焼き」店」
N「リーダーの畑中さんは、地元の挨拶回りへ。」
お店に入っていく畑中さん。
畑中さん「何とか8位・・・滑り込み・・・。」
店主「新聞見たんだけど・・・ちょっと残念だね・・・。」
N「あのシャッター通り商店街でも・・・。」
〇「メインストリート(十和田市内)」
閉まった店のシャッターには「貸店舗」「売物件」の張り紙が目立つ。
女性店主「(商店街は)一時はダメかなと思った程だったけど。(B-1出場で)もう一度、がんばろうかなと思う原動力になっていると思いますけども。」
N「たしかに街は、ささやかな郷土の誇りを取り戻したのかもしれない。しかし・・・畑中さんの表情は複雑だった。」
畑中さん「(悔しくて)今でも涙が出てくるんだけれど・・・本当にね。3位入賞を果せば、沢山の人たちが来る訳じゃないですか。本当は3位入賞したかったというのがホント正直なところですね。」
N「華やかなスポットライトの陰にあった様々な思い。事実、優勝した甲府には人が溢れる残酷なまでの勝者の法則。」
勝者の法則「首位というブランドが新市場を開拓」
-終-
番組でリポートしていた光景は、同じ志で参加している男たちにとって誠に残酷な現実です。
地域経済の低迷と少子高齢化により国内市場のパイが縮小している現状では、大都市圏とその他の地域との格差は広がる一方です。おのずと経済復興の有効な手段が見つからない地域では、「おらが故郷の自慢の郷土料理で街おこしをやろう!!」最後の望みとして「B-1グランプリ」出場と上位入賞は、当然の目標となります。
そんな希望の舞台である「B-1グランプリ」の主催者側にも戸惑いがあるようです。
それは、大会が終了した翌日のフジテレビ系で放送している「めざましテレビ」。メインMCの大塚さんと高島アナが電話で取材する「言わせTEL」のコーナーでのこと。
この日、インタビューに応じていたのは、大会を主催している社団法人「愛Bリーグ」代表理事 渡辺英彦さん。(渡辺さんは、大会「第1回」「2回」でグランプリを獲った「富士宮やきそば学会」の会長さんです。)
「言わせTEL」(「めざましテレビ」(2010年9月20日(月)(6時32分~6時35分放送)から)
高島アナ「では。これは言わせTELです。今朝はB-1グランプリを主催している渡辺英彦さんと電話が繋がっています。」
社団法人「愛Bリーグ」渡辺英彦 代表理事
大塚さん「おはようございます。」
高島アナ「おはようございます。」
渡辺さん「おはようございます。」
高島アナ「5回目となるB-1グランプリ。来場者43万5千人と過去最多となりましたが、予想されていましたか?」
渡辺さん「そうですね。ま、ある程度、予想はしていましたけれども、やはり来たなという感じですよね。」
大塚さん「あの~。私たちニュースで2日間で30万人という・・・大幅に上回りましたよね。」
渡辺さん「そうですね。やはり、あの~。今回、はじめて首都圏(開催)ということでですね。周辺人口が大変、多いということで、やはり、そういうことになったのかと思いますね。」
大塚さん「そうですか。」
高島アナ「第1回、何人くらいだったんですか?」
渡辺さん「ま、約2万人弱というところだったんですが。」
大塚さん「あ~っ。20倍以上に増えてるってこと・・・。」
渡辺さん「そうですね。もう、倍々ゲームという感じですよね。」
大塚さん「これだけ成功した秘訣は、何なんでしょうかね?」
渡辺さん「そうですね。やはり、「食」という非常に親しみ易いもの。そして、なおかつ庶民的で安いというですね、分かり易い「食」に目を向けたというところが一番大きいのかなという風には思いますが。」
大塚さん「ま。でも、これだけ大会規模が大きくなってくると、運営の仕方も大分変ってくるでしょう?」
渡辺さん「そうですね。最初は遊び感覚で「楽しく」ということを主に考えていたんですが、やはり、きちっと安全面とかですね。スムーズな提供ですとか、そういったところを、かなり神経質にならなければいけないような状況になってきていますね。」
大塚さん「そうですよね。あの~。渡辺さんご自身は「富士宮やきそば」。第1回、第2回、優勝しました。その会長さんをなさってるんですが、富士宮の経済効果っていうのは、相当、膨大だったでしょう?」
渡辺さん「そうですね。富士宮は、この9年間ぐらいで430億円とか40億円といわれておりますので・・・。」
大塚さん「へ~っ!!」
高島アナ「となると・・・この大会の影響力の強さは、大会運営にも、ちょっと影響してきますね。」
渡辺さん「そうですね。やはり、あの~。本当は楽しくやりたいんですが、優勝すると、もの凄い効果があるもんですからね。みなさんもグランプリを目指してという(風に)どうしてもなりますよね。」
大塚さん「投票方法なども、ちょっと問題になったりしましたよね。以前。」
渡辺さん「そうですね。ですから。今回は「一人一膳にきちっとしてくださいね。」ということで、何度もアナウンスさせていただいて、投票所でも監視員を置いてですね・・・あまり本当は勝ち負け・・・厳格にこだわるということは本意ではないんですが、公平性を考えて、そんな形をとらせていただきました。」
大塚さん「これから。その~。大会発足当初の持ち味、良さを生かすのは、非常に難しくなってきましたね。大きくなり過ぎて。」
渡辺さん「そうですね。もう来年以降は「選抜」ということも、ある程度考えざるを得ない状況になってきておりますので。」
大塚さん「来年はどちらですか?」
渡辺さん「来年は姫路市で行います。」
大塚さん「これまた人気を呼びそうですね。関西で。」
渡辺さん「そうですね。この勢いですと、まだまだ膨らんでいくじゃないかと思いますが。」
大塚さん「はい。いつまでも良い大会運営をお願いします。」
渡辺さん「はい。ありがとうございます。」
大塚さん・高島アナ「どうもありがとうございます。」
-終-
大会が注目を集め地域経済の起爆剤としてのブランド力を発揮するようになってくると、開催当初の主旨が不明確になってくるようです。大塚キャスターが指摘していた「投票方法」の問題も、そのひとつの表れなのでしょう。
先日、コラムでご紹介した「津山ホルモンうどん」代表の鈴木さんが言っていた「入賞にこだわった販売方法に対する自戒の念」。故郷の誇る郷土料理を、ひとりでも多くの人に知ってもらい、味わって「おいしかった。」と言ってくれるお客さんの笑顔を見る喜び。
確かに覇者には想像を絶する程の経済効果を与えます。番組でリポートしていた、今回、ゴールドグランプリを受賞した「甲府鳥もつ煮」の狂騒ぶりを見れば誰しもが羨み、それを目指すのは当然のことでしょう。
しかし「津山ホルモンうどん」代表の鈴木さんが語った「郷土の誇りを蔑ろにしたやり方」に対する懐疑の念も、これからの開催方法や参加者には必要なことなかもしれません。
秋の特別企画「業界No1 勝者の法則スペシャル」から
※放送された内容から「B-1王者の街 驚きの現実」のみを採録して再構成しています。
一週間前に行われた「B-1グランプリ」。来場者は2日間で約43万人(前年比63%UP)という「食」の祭典としてはメジャー級に成長しました。
「Mr.サンデー」は、大会でゴールドグランプリを獲得した「みなさまの縁をとりもつ隊 「甲府鳥もつ煮」」の地元、山梨県甲府市を訪れます。
あの日から一週間・・・
ナレーションは、石井正則(アリtoキリギリス)さん。
N「はじめての週末をむかえた甲府市には信じがたい光景が待っていた。」
とあるお店の前は大行列、駐車場は満車状態。入りきれない車が列をなしている。
N「B-1グランプリ優勝から一週間。はじめての週末をむかえる甲府市はどうなっているのか?「鳥もつ煮」で有名な老舗おそば屋さんを訪ねてみると・・・。」
〇「老舗おそば屋さん(奥藤本店)」「株式会社 奥藤本店」(山梨県甲府市国母7-5-12)
店頭には大行列が出来ている。
リポーター「ものすごい人が並んでいます。駐車場がいっぱいで外に出ますと・・・入りきれない・・・すごいですね。入りきれない車!何台あるんでしょうか?「甲府鳥もつ煮」渋滞です。」
N「そのナンバーは、驚く程、広範囲だ。」
行列に並んでいる若い男性2人組。
男性「今日は名古屋から来ました。」
別の中年の男性。
中年男性「青森から来ました。」
N「90分待ちという行列を辿ると、あちらこちらでも「鳥もつ煮」を突っつく姿。・・・実は60年前に「鳥もつ煮」をはじめたのは、こちらの先々代だったという。以来、街に広まり、そば屋さんの名物となっていた「鳥もつ煮」。・・・だが、今や街中の飲食店が猛アピール。」
〇どのお店の店頭にも「鳥もつ煮」の張り紙が目立つ。
N「中にはこんな店も・・・。」
〇「とあるお店」
Q「優勝して話題になって・・・。(「鳥もつ煮」をはじめた?)」
女性店主「はい。そうなんです。お客さんの影響でしょうね。お店に入って来ると「鳥もつ」ありますか?とか。言われてね。じゃあ。やってみようかということで。」
N「ひとつのイベントが街を変える。鳥肉卸の店からは「鳥もつ」が消えた・・・。」
〇「市内にある鳥肉卸店の冷凍倉庫内(「(株)鳥林」(山梨県甲府市国母4丁目4-18)」
商品がないガランとした棚が目立つ。
N「以前の10倍仕入れても・・・あっという間に完売。仕入れ元にも・・・すでに在庫がないという。」
〇「老舗おそば屋」
4代目店主
N「あの、おそば屋さんの店主には・・・こんな話も舞い込んでいた。」
店主「お菓子ですとか。そんなようなものが・・・いろいろと来てますよね。ま、スナック菓子ですね。「鳥もつせんべい」?なんだろう?ちょっと分かんないですけね。(B-1出場は)地元がなるべく潤うようにという活動だったので・・・(断りました。)」
N「一方、Mr.サンデーが追いかけ初出場ながら8位と健闘した「十和田バラ焼き」。その街を訪ねてみると・・・。」
〇「青森県十和田市」
どんよりとした曇り空の中、普段と変らないメインストリート、そして閑散とした飲食街。
N「同じ土曜にもかかわらず店に行列はなく、どこか寂しげだった。」
〇「とある「バラ焼き」店」
N「リーダーの畑中さんは、地元の挨拶回りへ。」
お店に入っていく畑中さん。
畑中さん「何とか8位・・・滑り込み・・・。」
店主「新聞見たんだけど・・・ちょっと残念だね・・・。」
N「あのシャッター通り商店街でも・・・。」
〇「メインストリート(十和田市内)」
閉まった店のシャッターには「貸店舗」「売物件」の張り紙が目立つ。
女性店主「(商店街は)一時はダメかなと思った程だったけど。(B-1出場で)もう一度、がんばろうかなと思う原動力になっていると思いますけども。」
N「たしかに街は、ささやかな郷土の誇りを取り戻したのかもしれない。しかし・・・畑中さんの表情は複雑だった。」
畑中さん「(悔しくて)今でも涙が出てくるんだけれど・・・本当にね。3位入賞を果せば、沢山の人たちが来る訳じゃないですか。本当は3位入賞したかったというのがホント正直なところですね。」
N「華やかなスポットライトの陰にあった様々な思い。事実、優勝した甲府には人が溢れる残酷なまでの勝者の法則。」
勝者の法則「首位というブランドが新市場を開拓」
-終-
番組でリポートしていた光景は、同じ志で参加している男たちにとって誠に残酷な現実です。
地域経済の低迷と少子高齢化により国内市場のパイが縮小している現状では、大都市圏とその他の地域との格差は広がる一方です。おのずと経済復興の有効な手段が見つからない地域では、「おらが故郷の自慢の郷土料理で街おこしをやろう!!」最後の望みとして「B-1グランプリ」出場と上位入賞は、当然の目標となります。
そんな希望の舞台である「B-1グランプリ」の主催者側にも戸惑いがあるようです。
それは、大会が終了した翌日のフジテレビ系で放送している「めざましテレビ」。メインMCの大塚さんと高島アナが電話で取材する「言わせTEL」のコーナーでのこと。
この日、インタビューに応じていたのは、大会を主催している社団法人「愛Bリーグ」代表理事 渡辺英彦さん。(渡辺さんは、大会「第1回」「2回」でグランプリを獲った「富士宮やきそば学会」の会長さんです。)
「言わせTEL」(「めざましテレビ」(2010年9月20日(月)(6時32分~6時35分放送)から)
高島アナ「では。これは言わせTELです。今朝はB-1グランプリを主催している渡辺英彦さんと電話が繋がっています。」
社団法人「愛Bリーグ」渡辺英彦 代表理事
大塚さん「おはようございます。」
高島アナ「おはようございます。」
渡辺さん「おはようございます。」
高島アナ「5回目となるB-1グランプリ。来場者43万5千人と過去最多となりましたが、予想されていましたか?」
渡辺さん「そうですね。ま、ある程度、予想はしていましたけれども、やはり来たなという感じですよね。」
大塚さん「あの~。私たちニュースで2日間で30万人という・・・大幅に上回りましたよね。」
渡辺さん「そうですね。やはり、あの~。今回、はじめて首都圏(開催)ということでですね。周辺人口が大変、多いということで、やはり、そういうことになったのかと思いますね。」
大塚さん「そうですか。」
高島アナ「第1回、何人くらいだったんですか?」
渡辺さん「ま、約2万人弱というところだったんですが。」
大塚さん「あ~っ。20倍以上に増えてるってこと・・・。」
渡辺さん「そうですね。もう、倍々ゲームという感じですよね。」
大塚さん「これだけ成功した秘訣は、何なんでしょうかね?」
渡辺さん「そうですね。やはり、「食」という非常に親しみ易いもの。そして、なおかつ庶民的で安いというですね、分かり易い「食」に目を向けたというところが一番大きいのかなという風には思いますが。」
大塚さん「ま。でも、これだけ大会規模が大きくなってくると、運営の仕方も大分変ってくるでしょう?」
渡辺さん「そうですね。最初は遊び感覚で「楽しく」ということを主に考えていたんですが、やはり、きちっと安全面とかですね。スムーズな提供ですとか、そういったところを、かなり神経質にならなければいけないような状況になってきていますね。」
大塚さん「そうですよね。あの~。渡辺さんご自身は「富士宮やきそば」。第1回、第2回、優勝しました。その会長さんをなさってるんですが、富士宮の経済効果っていうのは、相当、膨大だったでしょう?」
渡辺さん「そうですね。富士宮は、この9年間ぐらいで430億円とか40億円といわれておりますので・・・。」
大塚さん「へ~っ!!」
高島アナ「となると・・・この大会の影響力の強さは、大会運営にも、ちょっと影響してきますね。」
渡辺さん「そうですね。やはり、あの~。本当は楽しくやりたいんですが、優勝すると、もの凄い効果があるもんですからね。みなさんもグランプリを目指してという(風に)どうしてもなりますよね。」
大塚さん「投票方法なども、ちょっと問題になったりしましたよね。以前。」
渡辺さん「そうですね。ですから。今回は「一人一膳にきちっとしてくださいね。」ということで、何度もアナウンスさせていただいて、投票所でも監視員を置いてですね・・・あまり本当は勝ち負け・・・厳格にこだわるということは本意ではないんですが、公平性を考えて、そんな形をとらせていただきました。」
大塚さん「これから。その~。大会発足当初の持ち味、良さを生かすのは、非常に難しくなってきましたね。大きくなり過ぎて。」
渡辺さん「そうですね。もう来年以降は「選抜」ということも、ある程度考えざるを得ない状況になってきておりますので。」
大塚さん「来年はどちらですか?」
渡辺さん「来年は姫路市で行います。」
大塚さん「これまた人気を呼びそうですね。関西で。」
渡辺さん「そうですね。この勢いですと、まだまだ膨らんでいくじゃないかと思いますが。」
大塚さん「はい。いつまでも良い大会運営をお願いします。」
渡辺さん「はい。ありがとうございます。」
大塚さん・高島アナ「どうもありがとうございます。」
-終-
大会が注目を集め地域経済の起爆剤としてのブランド力を発揮するようになってくると、開催当初の主旨が不明確になってくるようです。大塚キャスターが指摘していた「投票方法」の問題も、そのひとつの表れなのでしょう。
先日、コラムでご紹介した「津山ホルモンうどん」代表の鈴木さんが言っていた「入賞にこだわった販売方法に対する自戒の念」。故郷の誇る郷土料理を、ひとりでも多くの人に知ってもらい、味わって「おいしかった。」と言ってくれるお客さんの笑顔を見る喜び。
確かに覇者には想像を絶する程の経済効果を与えます。番組でリポートしていた、今回、ゴールドグランプリを受賞した「甲府鳥もつ煮」の狂騒ぶりを見れば誰しもが羨み、それを目指すのは当然のことでしょう。
しかし「津山ホルモンうどん」代表の鈴木さんが語った「郷土の誇りを蔑ろにしたやり方」に対する懐疑の念も、これからの開催方法や参加者には必要なことなかもしれません。
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