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「めざましテレビ(フジテレビ)」(2008年5月27日放送)
「ココ調」(7時20分~7時27分)放送)

今、巷(ちまた)で話題になっている小説があるといいます。

それは、「プロレタリア文学※」の代表作として有名な「蟹工船(小林多喜二※著)(400円、税別)」(新潮社)。

〇楽天オンラインショップ


「蟹工船改版」

 80年前の小説が、再び脚光を浴びていることを、ほとんどすべての全国紙が特集記事で採り上げるなど社会現象になっているといいます。

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「めざましテレビ」(2008年5月27日放送より引用)

 その人気を確かめるべくリポーターの戸部洋子アナは、都内の「ブックファースト 渋谷文化村通り店」(東京都渋谷区宇田川町23-3 第一勧銀共同ビルB1F・B2F)に、行ってみると・・・

 このお店のランキングコーナーの「文庫ランキング」では、第5位に入っていました。また、店頭の目立つ場所には平積みで売られています。

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「めざましテレビ」(2008年5月27日放送より引用)

そこで、出版元の「新潮社」(東京都新宿区矢来町71)に、その人気ぶりを伺ってみると、

〇「新潮社」営業部 担当者

担当者「今年に入りまして、約15万部という勢いとなっております。」

「蟹工船」の印刷部数は、例年ですと、約5,000部であるのに対して、今年は、僅か6ヵ月で、なんと30倍の15万部を印刷しています。(※新潮社調べ)

 今回の「ココ調」は、80年前の小説「蟹工船」が、「なぜ?今、ブームなのか?」その理由を調べます。

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「めざましテレビ」(2008年5月27日放送より引用)

〇「ブックファースト 渋谷文化村通り店」店頭

平積みされた「蟹工船」の文庫本。

書店スタッフ「今週、週間5位にランクインしまして、ランクインしたのは今週が初めてですね。」

「この現象は、大手書店だけなのか?」

町の本屋さんにも行ってみると・・・

〇往来堂書店(東京都文京区千駄木2-47-11)

やはり、このお店でも平積みされていました。

〇「丸善 丸の内本店」(千代田区丸の内1-6-4 丸の内オアゾショップ&レストラン1〜4階)

このお店にも大量の文庫本が平積みされています。この書店では1日に10冊は売れているといいます。

書店スタッフ「古典と言われるような作品が、こんな売れるとは、ちょっと異例ですね。」

 そこで、都内の大小50軒の書店に、「「蟹工船」を平積みで販売しているか?」アンケートをしたところ、50店舗中49店舗が平積みしているという結果が。(「ココ調」書店50店舗アンケート)

どうやらブームは本物のようです。

では、

どんな人が、「この本を手に取るのか?」ウォッチングしてみると・・・

〇「ブックファースト 渋谷文化村通り店」

若い女性、若い男性、やはり興味を示しているのは20~30代といった比較的若い層のお客さんでした。そこで、実際に「蟹工船」を買った人に理由を聞いてみると、

若い女性「なぜ皆さんが、最近、読んでいるのかなと思って・・・気になりました。」

「気になる。」と、言わせる「蟹工船」。番組では1分でわかる小説「蟹工船」を紙芝居形式で紹介していました。

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「めざましテレビ」(2008年5月27日放送より引用)

①大正時代末、北海道の函館からオホーツク海を目指して「蟹工船」が出港します。
②「蟹工船」とは、カニ漁をして、そのカニを缶詰に加工する船のこと。
③乗船しているのは、漁師や少年ら400人と仕事の監督。
④数ヶ月に及ぶ長い漁は、寒さや病気、過労・船の事故など過酷を極めました。
⑤そんな中、カニ漁のノルマを達成しようと監督は、法を犯して作業員に強制労働をさせました。
⑥耐えかねた作業員たちは、抵抗を始め、やがてストライキに発展してゆきます。
⑦しかし、監督が助けを求めた海軍の兵隊によりストライキは鎮圧されます。

その後・・・(番組では、最後まで紹介していましたが、結末が分かってしまいますので、この先は省略します。)

 この小説を執筆した小林多喜二(1903~1933)と、縁(ゆかり)のある「白樺文学館」(千葉県我孫子市緑2-11-8)で、現在のブームについて聞いてみると、

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「めざましテレビ」(2008年5月27日放送より引用)

担当者「小林多喜二が、80年前に書いた作品ですが、今の読者の為に書かれたような小説だということですかね。」

80年前に書かれた作品が、「なぜ、今の若者に受け入れられるのか?」

そこには、意外な秘密がありました。

この文学館では、2年前、この「蟹工船」をマンガで出版していました。

〇楽天オンライン

「マンガ 蟹工船(571円+税)」

 それを、若者が多い「マンガ喫茶」に置いたところ、利用者が、感想や意見をネットで発信し、「自分たちと境遇が似ている。」と、次第に口コミで広まったというのです。

そんなブームの中、街で、まだ、この小説を読んでいない若者に聞いてみると、

若い男性A「読む予定です。(大学の)ゼミの課題の本なので・・・。」
若い女性「機会があれば読みたいです。」
若い男性B「最近、クローズアップされているのは、気になるところなので読んでみたいとは思います。」

読んでみたいというBさんは、早速、購入してみます。彼は、現在、21歳。職業は条件が不安定な派遣社員です。

数日後、読んだ感想を聞いてみると、

Bさん「何か共感を持てました。行動を起こすことによって、状況の変化が起きたので、自分で行動することが、正しいことだと学びました。」

これまで漠然とした不安を抱えていたBさんは、自分から動きだそうと思ったようです。そんな若者が多い中、こんな方も見つけました。

60代の男性「だいぶ前に読んで、また、最近、読み直しました。(最初に読んだのは)20歳前後だったね。40年くらい前・・・。(思うに)むちゃくちゃな働かされ方をされてるという点では、21世紀は、これでは、まずいと思いますよ。」

80年の時を越えて、さまざまな年代に読まれている「蟹工船」。今、日本全体を取り巻いている厳しい労働状況が変わるキッカケになるかもしれません。

〇スタジオに戻って

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「めざましテレビ」(2008年5月27日放送より引用)

戸部アナ「はい。本当にみなさん・・・大ブームが起きているようですけども・・・。」
高島アナ「境遇が似てるっていう風に思っている方も多いんですね。」
戸部アナ「若い方が支持しているということは・・・。」
大塚さん「働く環境が厳しいと・・・そう思ってる方が多いんですかね?」
戸部アナ「はじめ文体を読んでいくと難しい表現だったりするんですけど、だんだん中身にはまっていくという方が多いようで、今の厳しい環境にマッチする部分があるのかなと・・・。」


〇新聞記事の一例

「小林多喜二「蟹工船」突然のブーム ワーキングプアの“連帯感”」

 「小林多喜二の『蟹工船』(新潮文庫)が売れている。世界恐慌の起こった昭和4年に刊行されたプロレタリア文学を代表する作品だ。29年に文庫化され、これまでも年に約5000部が売れ続けるロングセラーだったが、今年に入って突然売れ始め、急遽(きゅうきょ)4月に7000部を増刷、それでも追いつかず、5万部を増刷した。ブームの背景には「ワーキングプア」と呼ばれる人々からの共感があるようだ。(桑原聡)
 ブームのきっかけとなったのは、毎日新聞に掲載された作家の高橋源一郎さんと雨宮処凛(かりん)さんの格差社会をめぐる対談(1月9日付朝刊)だった。雨宮さんが「『蟹工船』を読んで、今のフリーターと状況が似ていると思いました」と発言。これに高橋さんが「偶然ですが、僕が教えている大学のゼミでも最近読みました。そして意外なことに、学生の感想は『よく分かる』だった」と応じる、という内容。
 この対談後、東京・上野の大型書店が、平積みにしてポップやパネルを使って販促を仕掛けると、多いときで週に80冊も売れるヒットとなり、他の大型書店が次々と追随、ブームに火が付いた。
 下地もあった。「ワーキングプア」と『蟹工船』の労働者の類似性にいち早く着目した白樺文庫多喜二ライブラリーは一昨年11月、大学生や若年労働者をターゲットに『マンガ蟹工船』(東銀座出版社)を出版。増刷を重ね、発行部数は1万6000部に達した。
 同ライブラリーは、多喜二没後75周年の今年、多喜二の母校・小樽商科大学との共催で『蟹工船』読書エッセーコンテストを実施。25歳以下を対象とした部門では国内外から117編、ネットカフェからの応募部門で9編の応募があった。「『蟹工船』を読め。それは現代だ」(20歳男性)、「私たちの兄弟が、ここにいる」(34歳女性)といったように、『蟹工船』に現代の労働状況を重ねるエッセーが大半を占めた。
 同コンテストの審査員を務めた精神科医の香山リカさんは「低賃金や重労働にあえぐ若者の多くは『こうなったのは自分のせい』と思い込んでいる。自己責任論の高まりや非正規雇用を正当化する社会の仕組みが“おとなしいフリーター”たちを生んできた」と分析したうえで、『蟹工船』に関心が寄せられる理由をこう解説する。
「『働いているのに生活できないのはおかしい』『人間扱いされているとは思えない』と気づき、社会に向けて自分たちの状況を発信し、待遇の改善を求める若者も増えつつある。この本を読むことで彼らは、いつの時代も不当な働き方を強いられる労働者がいることに痛みを感じつつ、時代を超えた連帯を実感しているのではないでしょうか」(「産経新聞」(2008年5月14日(水)08:15 付より引用))




資料
「プロレタリア文学」

「プロレタリア文学とは、日本文学では、大正時代末期から昭和時代初期にかけて、個人主義的な文学を否定し、社会主義、共産主義思想と結びついた文学である。

名称について

 ところで、プロレタリアとは、賃金労働者階級、無産者階級を指す言葉である。とすると、プロレタリア文学とは、労働者の文学と訳せることになるのだが、日本では、東京帝国大学出身であり父親も知識層に属している中野重治もプロレタリア文学の担い手として認められているように、社会主義、共産主義的な革命的立場から描いた文学をさし、書き手の出身階級は問題にしていない。(外国では、そのような作品には革命文学という呼び名を与えている)そこには、戦前の出版の弾圧が、『革命』などのことばをそのままの形で表現できないという事情があったからだと、小田切秀雄は『座談会 昭和文学史』(集英社)のなかで語っている。革命文学という名称は、戦後になって、占領軍による言論弾圧(黒島伝治の『武装せる市街』はGHQによって出版を禁止された)の時代には使えなかったが、その後使えるようになり、1960年代には〈世界革命文学選〉というシリーズも出版された。」(フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より引用)

「小林多喜二」

「小林 多喜二(こばやし たきじ、1903年10月13日 - 1933年2月20日)は、日本のプロレタリア文学の代表的な作家・小説家である。秋田県北秋田郡下川沿村(現大館市)生まれ。」(フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より引用)



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