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2010.09.22
「B-1グランプリの舞台裏で交錯する男たちの熱き思いとは?(その1)」
「Mr.サンデー(フジテレビ系)」(2010年9月19日(日)22時00分~23時15分放送)から
2010年9月18日(土)、19日(日)の両日、大会史上、最大の43万5千人の来場者が訪れた味の祭典、B級ご当地グルメの祭典!「第5回、B-1グランプリ in ATSUGI」(第1会場 イトーヨーカドー厚木店、駐車場、第2会場 厚木野球場)が、神奈川県厚木市で開催されました。今回は初参加18団体を加えた46団体が熱き戦いを繰り広げました。
厚木市といえば、第3回「久留米大会」(福岡県久留米市、2008年11月1~2日)の覇者「厚木シロコロ・ホルモン」の聖地です。
番組では、大会の華やかな舞台裏、大会参加者たちの「悲壮な思い」をリポートしていました。目指せ「ご当地グルメ」日本一。街おこしにかける味に迫ります。(※番組で放送された内容を採録して再構成しています。)
N「この街で生まれた・・・この味で育った・・・今、故郷は・・・。」
〇「B-1グランプリ第1会場(イトーヨーカドー厚木店、駐車場)」
どのブースも熱気につつまれいる。来場者は、お目当てのB級グルメを買い求め、会場のあちらこちらで大人から子供まで笑顔で食らいついている。
N「しかし・・・人々は知っているだろうか?故郷から「おらが街の味」を持ち寄った男たちの悲壮な思いを。」
〇「とある出展ブース」
汗だくになって行列の整理をしている一人の男性。そう、この男性、今回、初参戦した青森県十和田市の「十和田バラ焼き」を率いているリーダーの畑中宏之(47歳)さん。
畑中さん「やっぱり元気な街にしたい。それが自分の責務でもあるし思いでもある。」
〇「青森県十和田市」
閑散とした市内の中心商店街を案内する畑中さん。あちらこちらの商店のシャッターが閉まっている。
畑中さん「もう閉まりに閉っちゃって・・・「シャッター通り」ですね。」
1982年頃の活気溢れる商店街の写真。
程なく歩くと広大な空き地が見える。
畑中さん「ここは僕の小さいころからのドリームランド(夢の国)だったんですよ。ここに来ればファーストフード・・・ここでハンバーガーって食べ物を経験しましたし・・・。」
この広大な夢の跡地は、かつて市内唯一のデパート「ジョイフルシティ十和田亀屋」(開店当初は「ファミリーデパート十和田亀屋」(1972年~2000年))」があったといいます。
〇「とある空き地」
何もない広大な空き地を見つめている畑中さん。
N「いったい。この街はどうなってしまうのか?そんな時、頭をよぎったのは「B-1グランプリ」だった。そうだ。十和田には「バラ焼き」があるじゃないか。」
※「十和田バラ焼き」甘辛いしょうゆダレに漬け込んだ牛バラ肉とタマネギを焼く料理。
N「米軍三沢基地に近く、安く入った牛バラ肉とタマネギを甘辛のタレで焼く。十和田市民のソウルフードだ。
戦後、すぐに生まれたと言われ、今も小さな十和田の街の80軒以上の店で「バラ焼き」が食べられる。十和田の人間なら当たり前のごくありふれた料理だが・・・もし・・・これが「B-1グランプリ」で全国区になったなら・・・。」
〇「閑散とする商店街」
シャッターが閉まっている閑散とした商店街を歩く畑中さん。
N「この街がもう一度、あの日の活気を取り戻せるかもしれない。」
畑中さん「ゴーストタウン化してますよね。このままじゃ。・・・変えたい。変えたい!でも、変えるための第一歩として「B-1グランプリ」で、何とか・・・こう入賞、優勝したいね。そして経済効果をもたらしたい。」
N「目指すは、あの「富士宮やきそば」で全国区となった静岡県富士宮市だった。「B-1グランプリ」連覇をはたして以来、観光バスが連なってやってくるまでになった街。市内におよそ150軒の「やきそば屋」は、どこも閉店まで客が途切れない。」
〇「とある富士宮市内のやきそば屋」
大きな鉄板の前で忙しそうに大量のやきそばを焼いている女性店主。
女性店主「休日、旗日(店が)終わるまで、こんな状態です。・・・うれしい悲鳴です。」
テロップ「年間(客)800人→2万5000人
N「年間、800人弱だった観光客は、30倍近くに膨れ上がり、その経済効果は、およそ220億円にのぼると言われている。」
〇「青森県八戸市」
N「一方、同じ青森にも先輩はいる。港町、八戸の「せいべい汁」だ。」
※「せんべい汁」主に鶏ダシでしょうゆ味のスープに汁専用のせんべいを煮込む料理。
N「専用のせんべいは、グツグツ煮込んでも、決して崩れずモチモチシコシコの食感を生み出す。B-1グランプリでは、3年連続2位という快挙を成し遂げた。・・・すると市内に160軒以上といわれる「せんべい汁」を出すお店に変化が起きた。」
〇「とある八戸市内のお店A」
女性店員「九州とか沖縄からもいらっしゃいます。」
〇「とある八戸市内のお店B」
男性店主「B-1グランプリの影響もすごく大きいと思いますね。ここまで(八戸せんべい汁を)メジャーに押し上げてくれたというか・・・はい。」
N「名刺に(せんべい汁の)写真を入れ、自らセールスマンを自認する、あの藤川優里(ゆり)議員(青森県八戸市市議会議員)はB-1グランプリがもたらしたものは、経済効果だけではないという。」
〇「とある八戸市内のお店C」
藤川議員「一番感じるのは、やはり、この「せんべい汁」を郷土料理として認識して、市民の皆さまの自信につながったということが、一番大きな効果ではなかったかと・・・私は思っています。」
〇「とある八戸市内の体育館」
大勢の子供たちが「せんべい汁体操」を踊っている。
N「B-1グランプリがくれた郷土の誇りと自信。・・・それは「バラ焼き」で挑む十和田の畑中さんにとって、どうしても手に入れたいものだった。」
〇「畑中さんの自宅」
大会に参加するスタッフが集まり、直前まで「バラ焼き」を漬け込むタレの微調整が続いていた。タレの最大のポイントは、十和田産のニンニクと青森産のりんごが隠し味。
N「老若男女に受けるよう子供は大事な味見役・・・なのだが・・・。」
テーブルに上には「バラ焼き」が。
畑中さん「食べてみて。」
女の子「あーまたか。」
一同「ヘヘヘへへ。」
N「何度も続くと・・・ちょっとつらい。」
女の子「(一口食べて)おいしい。」
畑中さん「おいしい?ちゃんと噛んでみて。・・・辛くない?」
女の子「うん。」
畑中さん「本当に辛くない?」
女の子「うん。」
畑中さん「よし!子供たちにも受けなきゃ・・・やっぱりね。優勝はできない。・・・ちっちゃい子供たちからおじいちゃん、おばあちゃんまで支持をされないと・・・これでいくべし。」
〇「B-1グランプリ第2会場(厚木野球場)」
晴天に恵まれた会場。多くの来場者が、それぞれ、お目当ての出展ブースに行列している。
N「さまざまな思いが交錯するB-1グランプリ。中でも一際、長い行列の先に、昨年、初出場にして、いきなり3位となった脅威のメニューがあった。その名は「津山ホルモンうどん」。」
※ホルモンのうま味と味噌しょうゆのタレが特徴のこってりとした焼きうどん。
(その2)に続きます。
資料
「大会出展料理・出展団体」(全46出展)
北海道富良野市「富良野オムカレー(富良野オムカレー推進協議会)」
北海道北見市「オホーツク北見塩やきそば(オホーツク北見塩やきそば推進協議会)」
青森県八戸市「八戸せんべい汁(八戸せんべい汁研究所)」
青森県黒石市「黒石つゆやきそば(やきそばのまち黒石会)」
青森県十和田市「十和田バラ焼き(十和田バラ焼きゼミナール)」
青森県青森市「青森生姜味噌おでん(青森おでんの会)」
秋田県仙北市「あいがけ神代カレー(神代地域活性化推進協議会)」
秋田県横手市「横手やきそば(横手やきそば暖簾会)」
岩手県北上市「北上コロッケ(北上調理師会)」
宮城県登米市「登米・油麩丼(登米・油麩丼の会)」
宮城県石巻市「石巻焼きそば(石巻茶色い焼きそばアカデミー)」
福島県双葉郡浪江町「なみえ焼そば(浪江焼麺太国)」
群馬県太田市「上州太田焼そば(上州太田焼そばのれん会)」
埼玉県行田市「行田ゼリーフライ(行田ゼリーフライ研究会)」
神奈川県三浦市「三崎まぐろラーメン(三浦中華料理研究会)」
神奈川県厚木市「厚木シロコロ・ホルモン(厚木シロコロ・ホルモン探検隊)」
神奈川県湯河原町「湯河原名物たんたんたぬきの担々やきそば(湯河原担々やきそば会)」
神奈川県南足柄市「足柄まさカリー 黄金(きん)のポット(金太郎プロジェクト推進委員会)」
山梨県大月市「大月おつけだんご(大月市おつけだんごの会)」
山梨県甲府市「甲府鳥もつ煮(みなさまの縁をとりもつ隊)」
静岡県富士宮市「富士宮やきそば(富士宮やきそば学会)」
静岡県静岡市「静岡おでん(静岡おでんの会)」
静岡県裾野市「モロヘイヤ入りすその水ギョーザ(すそのギョーザ倶楽部)」
静岡県三島市「みしまコロッケ(みしまコロッケの会)」
静岡県袋井市「袋井宿「たまごふわふわ」(袋井市観光協会)」
静岡県浜松市「浜松餃子(浜松餃子学会)」
愛知県豊川市「豊川いなり寿司(いなり寿司で豊川市をもりあげ隊)」
三重県四日市市「四日市とんてき(四日市とんてき協会)」
長野県駒ヶ根市「駒ヶ根ソースかつ丼(駒ヶ根ソースかつ丼会)」
岐阜県郡上市「奥美濃カレーひっちゃく棒(奥美濃カレー協同組合)」
岐阜県各務原市「各務原キムチ鍋(キムチ日本一の都市研究会)」
岐阜県郡上市「めいほう鶏ちゃん(めいほう鶏ちゃん研究会)」
福井県小浜市「浜焼き鯖バラちらし寿司(御食国若狭倶楽部)」
兵庫県明石市「あかし玉子焼(明石名物ひろめ隊)」
兵庫県高砂市「高砂にくてん(高砂にくてん喰わん会)」
兵庫県姫路市「姫路おでん(姫路おでん普及委員会)」
岡山県津山市「津山ホルモンうどん(津山ホルモンうどん研究会)」
岡山県真庭市「ひるぜん焼そば(ひるぜん焼そば好いとん会)」
広島県府中市「府中焼き(備後府中焼きを広める会)」
鳥取県鳥取市「鳥取とうふちくわ膳(鳥取とうふちくわ総研)」
島根県出雲市「出雲ぜんざい(日本ぜんざい学会)」
福岡県北九州市「小倉発祥焼うどん(小倉焼うどん研究所)」
福岡県久留米市「久留米やきとり(久留米焼きとり文化振興会)」
長崎県雲仙市「小浜ちゃんぽん(小浜ちゃんぽん愛好会)」
長崎県大村市「大村あま辛まっ黒!カレー(大村あま辛カレーうまか隊!)」
大分県佐伯市「佐伯ごまだしうどん(佐伯ごまだしの会)」
〇B-1グランプリ第1会場(イトーヨーカドー厚木店、駐車場)
(1)「十和田バラ焼き」(十和田バラ焼きゼミナール)
(2)「豊川いなり寿司」(いなり寿司で豊川市をもりあげ隊)
(3)「登米・油麩丼」(登米・油麩丼の会)
(4)「大村あま辛まっ黒!カレー」(大村あま辛カレーうまか隊!)
(5)「浜焼き鯖バラちらし寿司」(御食国若狭倶楽部 )
(6)「あいがけ神代カレー」(神代地域活性化推進協議会)
(7)「駒ヶ根ソースかつ丼」(駒ヶ根ソースかつ丼会 )
(8)「富良野オムカレー」(富良野オムカレー推進協議会)
(9)「ひるぜん焼そば」(ひるぜん焼そば好いとん会)
(10)「小浜ちゃんぽん」(小浜ちゃんぽん愛好会)
(11)「八戸せんべい汁」(八戸せんべい汁研究所)
(12)「静岡おでん」(静岡おでんの会)
(13)「佐伯ごまだしうどん」(佐伯ごまだしの会)
(14)「湯河原名物たんたんたぬきの担々やきそば」(湯河原担々やきそば会)
(15)「なみえ焼そば」(浪江焼麺太国)
(A)「富士宮やきそば」(富士宮やきそば学会)
(B)「厚木シロコロ・ホルモン」(厚木シロコロ・ホルモン探検隊)
(C)「横手やきそば」(横手やきそば暖簾会)
〇B-1グランプリ第2会場(厚木野球場)
(16)「石巻焼きそば」(石巻茶色い焼きそばアカデミー)
(17)「行田ゼリーフライ」(行田ゼリーフライ研究会)
(18)「府中焼き」(備後府中焼きを広める会)
(19)「浜松餃子」(浜松餃子学会)
(20)「足柄まさカリー 黄金(きん)のポット」(金太郎プロジェクト推進委員会)
(21)「鳥取とうふちくわ膳」(鳥取とうふちくわ総研)
(22)「オホーツク北見塩やきそばき」(オホーツク北見塩やきそば推進協議会)
(23)「あかし玉子焼」(明石名物ひろめ隊)
(24)「高砂にくてん」(高砂にくてん喰わん会)
(25)「奥美濃カレーひっちゃく棒」(奥美濃カレー協同組合)
(26)「小倉発祥焼うどん」(小倉焼うどん研究所)
(27)「青森生姜味噌おでん」(青森おでんの会)
(28)「モロヘイヤ入りすその水ギョーザ」(すそのギョーザ倶楽部)
(29)「姫路おでん」(姫路おでん普及委員会)
(30)「大月おつけだんご」(大月市おつけだんごの会)
(31)「袋井宿「たまごふわふわ」」(袋井市観光協会)
(32)「各務原キムチ鍋」(キムチ日本一の都市研究会)
(33)「三崎まぐろラーメン」(三浦中華料理研究会)
(34)「みしまコロッケ」(みしまコロッケの会)
(35)「黒石つゆやきそば」(やきそばのまち黒石会)
(36)「津山ホルモンうどん」(津山ホルモンうどん研究会)
(37)「北上コロッケ」(北上調理師会)
(38)「めいほう鶏ちゃん」(めいほう鶏ちゃん研究会)
(39)「出雲ぜんざい」(日本ぜんざい学会)
(40)「四日市とんてき」(四日市とんてき協会)
(41)「上州太田焼そば」(上州太田焼そばのれん会)
(42)「久留米やきとり」(久留米焼きとり文化振興会)
(43)「甲府鳥もつ煮」(みなさまの縁をとりもつ隊)
(A)「富士宮やきそば」(富士宮やきそば学会)
(B)「厚木シロコロ・ホルモン」(厚木シロコロ・ホルモン探検隊)
(C)「横手やきそば」(横手やきそば暖簾会)
2010年9月18日(土)、19日(日)の両日、大会史上、最大の43万5千人の来場者が訪れた味の祭典、B級ご当地グルメの祭典!「第5回、B-1グランプリ in ATSUGI」(第1会場 イトーヨーカドー厚木店、駐車場、第2会場 厚木野球場)が、神奈川県厚木市で開催されました。今回は初参加18団体を加えた46団体が熱き戦いを繰り広げました。
厚木市といえば、第3回「久留米大会」(福岡県久留米市、2008年11月1~2日)の覇者「厚木シロコロ・ホルモン」の聖地です。
番組では、大会の華やかな舞台裏、大会参加者たちの「悲壮な思い」をリポートしていました。目指せ「ご当地グルメ」日本一。街おこしにかける味に迫ります。(※番組で放送された内容を採録して再構成しています。)
N「この街で生まれた・・・この味で育った・・・今、故郷は・・・。」
〇「B-1グランプリ第1会場(イトーヨーカドー厚木店、駐車場)」
どのブースも熱気につつまれいる。来場者は、お目当てのB級グルメを買い求め、会場のあちらこちらで大人から子供まで笑顔で食らいついている。
N「しかし・・・人々は知っているだろうか?故郷から「おらが街の味」を持ち寄った男たちの悲壮な思いを。」
〇「とある出展ブース」
汗だくになって行列の整理をしている一人の男性。そう、この男性、今回、初参戦した青森県十和田市の「十和田バラ焼き」を率いているリーダーの畑中宏之(47歳)さん。
畑中さん「やっぱり元気な街にしたい。それが自分の責務でもあるし思いでもある。」
〇「青森県十和田市」
閑散とした市内の中心商店街を案内する畑中さん。あちらこちらの商店のシャッターが閉まっている。
畑中さん「もう閉まりに閉っちゃって・・・「シャッター通り」ですね。」
1982年頃の活気溢れる商店街の写真。
程なく歩くと広大な空き地が見える。
畑中さん「ここは僕の小さいころからのドリームランド(夢の国)だったんですよ。ここに来ればファーストフード・・・ここでハンバーガーって食べ物を経験しましたし・・・。」
この広大な夢の跡地は、かつて市内唯一のデパート「ジョイフルシティ十和田亀屋」(開店当初は「ファミリーデパート十和田亀屋」(1972年~2000年))」があったといいます。
〇「とある空き地」
何もない広大な空き地を見つめている畑中さん。
N「いったい。この街はどうなってしまうのか?そんな時、頭をよぎったのは「B-1グランプリ」だった。そうだ。十和田には「バラ焼き」があるじゃないか。」
※「十和田バラ焼き」甘辛いしょうゆダレに漬け込んだ牛バラ肉とタマネギを焼く料理。
N「米軍三沢基地に近く、安く入った牛バラ肉とタマネギを甘辛のタレで焼く。十和田市民のソウルフードだ。
戦後、すぐに生まれたと言われ、今も小さな十和田の街の80軒以上の店で「バラ焼き」が食べられる。十和田の人間なら当たり前のごくありふれた料理だが・・・もし・・・これが「B-1グランプリ」で全国区になったなら・・・。」
〇「閑散とする商店街」
シャッターが閉まっている閑散とした商店街を歩く畑中さん。
N「この街がもう一度、あの日の活気を取り戻せるかもしれない。」
畑中さん「ゴーストタウン化してますよね。このままじゃ。・・・変えたい。変えたい!でも、変えるための第一歩として「B-1グランプリ」で、何とか・・・こう入賞、優勝したいね。そして経済効果をもたらしたい。」
N「目指すは、あの「富士宮やきそば」で全国区となった静岡県富士宮市だった。「B-1グランプリ」連覇をはたして以来、観光バスが連なってやってくるまでになった街。市内におよそ150軒の「やきそば屋」は、どこも閉店まで客が途切れない。」
〇「とある富士宮市内のやきそば屋」
大きな鉄板の前で忙しそうに大量のやきそばを焼いている女性店主。
女性店主「休日、旗日(店が)終わるまで、こんな状態です。・・・うれしい悲鳴です。」
テロップ「年間(客)800人→2万5000人
N「年間、800人弱だった観光客は、30倍近くに膨れ上がり、その経済効果は、およそ220億円にのぼると言われている。」
〇「青森県八戸市」
N「一方、同じ青森にも先輩はいる。港町、八戸の「せいべい汁」だ。」
※「せんべい汁」主に鶏ダシでしょうゆ味のスープに汁専用のせんべいを煮込む料理。
N「専用のせんべいは、グツグツ煮込んでも、決して崩れずモチモチシコシコの食感を生み出す。B-1グランプリでは、3年連続2位という快挙を成し遂げた。・・・すると市内に160軒以上といわれる「せんべい汁」を出すお店に変化が起きた。」
〇「とある八戸市内のお店A」
女性店員「九州とか沖縄からもいらっしゃいます。」
〇「とある八戸市内のお店B」
男性店主「B-1グランプリの影響もすごく大きいと思いますね。ここまで(八戸せんべい汁を)メジャーに押し上げてくれたというか・・・はい。」
N「名刺に(せんべい汁の)写真を入れ、自らセールスマンを自認する、あの藤川優里(ゆり)議員(青森県八戸市市議会議員)はB-1グランプリがもたらしたものは、経済効果だけではないという。」
〇「とある八戸市内のお店C」
藤川議員「一番感じるのは、やはり、この「せんべい汁」を郷土料理として認識して、市民の皆さまの自信につながったということが、一番大きな効果ではなかったかと・・・私は思っています。」
〇「とある八戸市内の体育館」
大勢の子供たちが「せんべい汁体操」を踊っている。
N「B-1グランプリがくれた郷土の誇りと自信。・・・それは「バラ焼き」で挑む十和田の畑中さんにとって、どうしても手に入れたいものだった。」
〇「畑中さんの自宅」
大会に参加するスタッフが集まり、直前まで「バラ焼き」を漬け込むタレの微調整が続いていた。タレの最大のポイントは、十和田産のニンニクと青森産のりんごが隠し味。
N「老若男女に受けるよう子供は大事な味見役・・・なのだが・・・。」
テーブルに上には「バラ焼き」が。
畑中さん「食べてみて。」
女の子「あーまたか。」
一同「ヘヘヘへへ。」
N「何度も続くと・・・ちょっとつらい。」
女の子「(一口食べて)おいしい。」
畑中さん「おいしい?ちゃんと噛んでみて。・・・辛くない?」
女の子「うん。」
畑中さん「本当に辛くない?」
女の子「うん。」
畑中さん「よし!子供たちにも受けなきゃ・・・やっぱりね。優勝はできない。・・・ちっちゃい子供たちからおじいちゃん、おばあちゃんまで支持をされないと・・・これでいくべし。」
〇「B-1グランプリ第2会場(厚木野球場)」
晴天に恵まれた会場。多くの来場者が、それぞれ、お目当ての出展ブースに行列している。
N「さまざまな思いが交錯するB-1グランプリ。中でも一際、長い行列の先に、昨年、初出場にして、いきなり3位となった脅威のメニューがあった。その名は「津山ホルモンうどん」。」
※ホルモンのうま味と味噌しょうゆのタレが特徴のこってりとした焼きうどん。
(その2)に続きます。
資料
「大会出展料理・出展団体」(全46出展)
北海道富良野市「富良野オムカレー(富良野オムカレー推進協議会)」
北海道北見市「オホーツク北見塩やきそば(オホーツク北見塩やきそば推進協議会)」
青森県八戸市「八戸せんべい汁(八戸せんべい汁研究所)」
青森県黒石市「黒石つゆやきそば(やきそばのまち黒石会)」
青森県十和田市「十和田バラ焼き(十和田バラ焼きゼミナール)」
青森県青森市「青森生姜味噌おでん(青森おでんの会)」
秋田県仙北市「あいがけ神代カレー(神代地域活性化推進協議会)」
秋田県横手市「横手やきそば(横手やきそば暖簾会)」
岩手県北上市「北上コロッケ(北上調理師会)」
宮城県登米市「登米・油麩丼(登米・油麩丼の会)」
宮城県石巻市「石巻焼きそば(石巻茶色い焼きそばアカデミー)」
福島県双葉郡浪江町「なみえ焼そば(浪江焼麺太国)」
群馬県太田市「上州太田焼そば(上州太田焼そばのれん会)」
埼玉県行田市「行田ゼリーフライ(行田ゼリーフライ研究会)」
神奈川県三浦市「三崎まぐろラーメン(三浦中華料理研究会)」
神奈川県厚木市「厚木シロコロ・ホルモン(厚木シロコロ・ホルモン探検隊)」
神奈川県湯河原町「湯河原名物たんたんたぬきの担々やきそば(湯河原担々やきそば会)」
神奈川県南足柄市「足柄まさカリー 黄金(きん)のポット(金太郎プロジェクト推進委員会)」
山梨県大月市「大月おつけだんご(大月市おつけだんごの会)」
山梨県甲府市「甲府鳥もつ煮(みなさまの縁をとりもつ隊)」
静岡県富士宮市「富士宮やきそば(富士宮やきそば学会)」
静岡県静岡市「静岡おでん(静岡おでんの会)」
静岡県裾野市「モロヘイヤ入りすその水ギョーザ(すそのギョーザ倶楽部)」
静岡県三島市「みしまコロッケ(みしまコロッケの会)」
静岡県袋井市「袋井宿「たまごふわふわ」(袋井市観光協会)」
静岡県浜松市「浜松餃子(浜松餃子学会)」
愛知県豊川市「豊川いなり寿司(いなり寿司で豊川市をもりあげ隊)」
三重県四日市市「四日市とんてき(四日市とんてき協会)」
長野県駒ヶ根市「駒ヶ根ソースかつ丼(駒ヶ根ソースかつ丼会)」
岐阜県郡上市「奥美濃カレーひっちゃく棒(奥美濃カレー協同組合)」
岐阜県各務原市「各務原キムチ鍋(キムチ日本一の都市研究会)」
岐阜県郡上市「めいほう鶏ちゃん(めいほう鶏ちゃん研究会)」
福井県小浜市「浜焼き鯖バラちらし寿司(御食国若狭倶楽部)」
兵庫県明石市「あかし玉子焼(明石名物ひろめ隊)」
兵庫県高砂市「高砂にくてん(高砂にくてん喰わん会)」
兵庫県姫路市「姫路おでん(姫路おでん普及委員会)」
岡山県津山市「津山ホルモンうどん(津山ホルモンうどん研究会)」
岡山県真庭市「ひるぜん焼そば(ひるぜん焼そば好いとん会)」
広島県府中市「府中焼き(備後府中焼きを広める会)」
鳥取県鳥取市「鳥取とうふちくわ膳(鳥取とうふちくわ総研)」
島根県出雲市「出雲ぜんざい(日本ぜんざい学会)」
福岡県北九州市「小倉発祥焼うどん(小倉焼うどん研究所)」
福岡県久留米市「久留米やきとり(久留米焼きとり文化振興会)」
長崎県雲仙市「小浜ちゃんぽん(小浜ちゃんぽん愛好会)」
長崎県大村市「大村あま辛まっ黒!カレー(大村あま辛カレーうまか隊!)」
大分県佐伯市「佐伯ごまだしうどん(佐伯ごまだしの会)」
〇B-1グランプリ第1会場(イトーヨーカドー厚木店、駐車場)
(1)「十和田バラ焼き」(十和田バラ焼きゼミナール)
(2)「豊川いなり寿司」(いなり寿司で豊川市をもりあげ隊)
(3)「登米・油麩丼」(登米・油麩丼の会)
(4)「大村あま辛まっ黒!カレー」(大村あま辛カレーうまか隊!)
(5)「浜焼き鯖バラちらし寿司」(御食国若狭倶楽部 )
(6)「あいがけ神代カレー」(神代地域活性化推進協議会)
(7)「駒ヶ根ソースかつ丼」(駒ヶ根ソースかつ丼会 )
(8)「富良野オムカレー」(富良野オムカレー推進協議会)
(9)「ひるぜん焼そば」(ひるぜん焼そば好いとん会)
(10)「小浜ちゃんぽん」(小浜ちゃんぽん愛好会)
(11)「八戸せんべい汁」(八戸せんべい汁研究所)
(12)「静岡おでん」(静岡おでんの会)
(13)「佐伯ごまだしうどん」(佐伯ごまだしの会)
(14)「湯河原名物たんたんたぬきの担々やきそば」(湯河原担々やきそば会)
(15)「なみえ焼そば」(浪江焼麺太国)
(A)「富士宮やきそば」(富士宮やきそば学会)
(B)「厚木シロコロ・ホルモン」(厚木シロコロ・ホルモン探検隊)
(C)「横手やきそば」(横手やきそば暖簾会)
〇B-1グランプリ第2会場(厚木野球場)
(16)「石巻焼きそば」(石巻茶色い焼きそばアカデミー)
(17)「行田ゼリーフライ」(行田ゼリーフライ研究会)
(18)「府中焼き」(備後府中焼きを広める会)
(19)「浜松餃子」(浜松餃子学会)
(20)「足柄まさカリー 黄金(きん)のポット」(金太郎プロジェクト推進委員会)
(21)「鳥取とうふちくわ膳」(鳥取とうふちくわ総研)
(22)「オホーツク北見塩やきそばき」(オホーツク北見塩やきそば推進協議会)
(23)「あかし玉子焼」(明石名物ひろめ隊)
(24)「高砂にくてん」(高砂にくてん喰わん会)
(25)「奥美濃カレーひっちゃく棒」(奥美濃カレー協同組合)
(26)「小倉発祥焼うどん」(小倉焼うどん研究所)
(27)「青森生姜味噌おでん」(青森おでんの会)
(28)「モロヘイヤ入りすその水ギョーザ」(すそのギョーザ倶楽部)
(29)「姫路おでん」(姫路おでん普及委員会)
(30)「大月おつけだんご」(大月市おつけだんごの会)
(31)「袋井宿「たまごふわふわ」」(袋井市観光協会)
(32)「各務原キムチ鍋」(キムチ日本一の都市研究会)
(33)「三崎まぐろラーメン」(三浦中華料理研究会)
(34)「みしまコロッケ」(みしまコロッケの会)
(35)「黒石つゆやきそば」(やきそばのまち黒石会)
(36)「津山ホルモンうどん」(津山ホルモンうどん研究会)
(37)「北上コロッケ」(北上調理師会)
(38)「めいほう鶏ちゃん」(めいほう鶏ちゃん研究会)
(39)「出雲ぜんざい」(日本ぜんざい学会)
(40)「四日市とんてき」(四日市とんてき協会)
(41)「上州太田焼そば」(上州太田焼そばのれん会)
(42)「久留米やきとり」(久留米焼きとり文化振興会)
(43)「甲府鳥もつ煮」(みなさまの縁をとりもつ隊)
(A)「富士宮やきそば」(富士宮やきそば学会)
(B)「厚木シロコロ・ホルモン」(厚木シロコロ・ホルモン探検隊)
(C)「横手やきそば」(横手やきそば暖簾会)
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